「桜花賞まで◎」という声も… 「一番走る」負傷の主戦もゲキ推しの馬

優馬TM座談会
フェアリーS

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データ上は波乱度高し それを演出するのはこの馬だ

デスク「ただ、過去10年で1番人気馬が3連対、2番人気馬も2連対にとどまっているのに対し、単勝二桁人気の馬が7連対もしている波乱度の高いレース、という点も忘れてはいけないな」

西田「私は今回と同じ舞台の前走で2勝目を挙げたスマイルカナを狙います。2走前の赤松賞は久々もあってか折り合いを欠きましたが、前走は無理にハナを主張することなく、持ち前のスピードを生かして途中から逃げる形。リズム良く運んだことで、直線では二枚腰を使えたわけですが、同じ競馬ができれば牝馬同士の重賞なら足りていいはずです」

馬場「前走のひいらぎ賞は、陣営も“こちらが思った以上にスピードがあってハナに立つ形となったが、最後に2着馬が来てからもうひと伸びしてくれた”と、内容を評価してましたが、骨っぽい牡馬が揃っていたことを考えても、十分に価値がありますよね。2走前はそもそも熱発明けで順調さを欠いての臨戦だったものでしたし、度外視できます。行きたい馬がいれば番手でも競馬ができる馬ですし、ここでも楽しみはありますよ」

佐藤直「俺は、ダイワクンナナで勝負になると思うぞ。この馬の新馬戦も最後は流す余裕があったから、時計以上の評価を与えていいし、何より器の大きさを感じさせる走りだったからな。現役時のライバルであったウオッカもそうだが、なかなか重賞勝ち産駒の出ないダイワスカーレットに、ソロソロ大物が出現していいと思うぞ」

守屋ダイワクンナナの初戦時は“乗り込んで仕上がっているし、一生懸命走る感じ。ただ、ビュンとキレる感じはないので、ある程度の位置で運んで渋太さを生かす形がいいかもね”という陣営の言葉に、東京での瞬発力勝負はどうかと思って△にとどめたんですが、走ってみれば素質が違ってましたね。この中間は放牧を挟んでの仕上げとなりましたが“まだ毛ヅヤは良く見せないしカッカして走る気満々だった上の姉たちとは違い、オットリしているからね。手放しで勝ち負けだよ、とは言えないが、初戦もそんな感じで楽勝しているから素質は相当あるんだと思う。大物感といった意味では、姉たちのどれよりもあるかもしれない”とは、厩舎の番頭格である鈴木助手。直さんの言う通りになる可能性は十分ありますよ」

久光「重心の低いしっかりとしたフットワークで札幌の新馬戦を快勝したポレンティアですが、余力を十分に残して2着を3馬身離した内容は素晴らしく、1分30秒9の時計も新馬戦として優秀なものでした。再三発言してますが、今年の3歳世代はハーツクライ産駒の当たり年の感が強く、この馬もそれに名を連ねる存在になると思います。調教の動きからも休養を挟んでの成長が感じられますし、ここでも十分に期待が持てますね」

山崎「その新馬戦を現地で見届けましたが、強いと感じた一頭ですし、2番手から楽に抜け出したレースセンスも中山マイル向きの印象を受けますね」

小桧山「帰厩後はすこぶる順調で、陣営によると“馬体に幅が出てトモのハリも良くなった”とのこと。馬体増での出走となりそうだけど、成長分と見ていいし、パワーアップしたと言えるだろうな。ただ、初戦は2着馬こそ勝ち上がっているが、3着以下がいまだ未勝利の体たらくで、レベルがどうかという気もするんだよ。素質でヒケは取らないが、久々で重賞というのは楽ではないかもしれないぞ」

伊利「僕はカインドリーを見直したいですね。今世代でデビューとなるキズナ産駒ですが、中山芝1600mでは〔3・1・0・3〕と好成績に加え、単勝回収率も300%を超えているのなら黙って買いでしょう。その3勝のひとつであるこの馬の新馬戦で、上がり3ハロンを11秒6-11秒4-11秒5でまとめた内容は、スローだったとしても優秀であり、この距離に戻れば期待できますよ」

木谷「僕も同じくカインドリー推しです。前走は適性外の1200m戦で息を入れられずに失速しましたが、スプリント戦でも先行できるスピードは評価できます。デビュー勝ちした中山のマイル戦に戻りますし、その初戦の勝ち方も奥行きを感じさせるものでした。1200m時代ですが、母ダイワパッションの勝ったレースで母子制覇というのもオツでしょう」

カインドリー

皐月賞馬エポカドーロの半妹カインドリー(撮影:日刊ゲンダイ)

デスク「あとは2勝馬で唯一、名前の挙がらないペコリーノロマーノだが」

坂倉「前走については、陣営も“なかなかいい勝ち方ができた”とのことですが、やはりマイルはギリギリという見立てなんですよ。加えて“まだ課題が多く、レースを経験させながら一つ一つクリアして行く段階”とのことなら、2勝の実績をそこまで信頼することはできないのではないでしょうか」

デスク「う~む。俺も一応はアヌラーなんだが、そこまで人気になるとちょっと腰が引けるし、一方で木谷が“抜け”なら面白いから買ってみたくなるし…。穴としてなら、“ハーツクライ産駒の当たり年”という久光の言葉を借りて、もう一頭のチェーンオブラブあたりかな」

木谷「アムラーみたいな、その“アヌラー”って言い方は気持ち悪いので止めてくださいよ」

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