「武豊なら…」惨敗の舞台でインティは？ ライバル馬からは牽制も

展開はいったいどうなる？　注目すべきはこの馬だ

中邑「僕はそういった危険を孕む馬たちよりも、エアアルマスを狙いたいですね。前走の武蔵野Ｓのようにモマれて砂を被ると良くないタイプですが、流れに乗れた２走前では次走でみやこＳを勝ったヴェンジェンスに２馬身半差を付ける快勝。スムーズに運べた時はまだ底を見せていませんし、ここは巻き返しに期待します」

桜井「エアアルマスは、キックバックを極端に嫌がる気性で、馬具を工夫するなど陣営も対策を練ってはいるんですが、特に不利もなかった前走でズルズルと後退したあたり、まだその点は解消されていないと見るべきですね。能力的な底はまだ見せていないだけに、最初のコーナーまでの入りでいかに外へ持ち出せるかが鍵でしょう。他馬の出方次第では、という気もしますね」

田崎「エアアルマスは、思い切った競馬で砂を被らない形が理想になるわけですが、この枠だとテンに出して行くとスマハマとインティに挟まれかねないですね。ハナ争いの２頭だけでなく、この馬自身の出方も展開を大きく左右しそうですよ」

吉田「僕は、正直言って、スマハマとインティだけではなく先争いにエアアルマスも加わってのハイペースを想定してます。となると、イメージはみやこＳの再現で、素直にヴェンジェンス狙いですね。前走のような中ダルみのスローになっては出番もないと思いますが、ハイペースなら序盤で追走に苦労するシーンがあったとしても、マクリが決まっていいはずです」

桜井「ヴェンジェンスは、近走の内容から距離への不安もなくなったと言えますが、仕掛けると行きたがる面があるために、スタート後は折り合いを重視せざるを得ず、どうしてもポジションを取りに行くことができないんですよ。ペース次第で途中から動いていくこともできますが、いずれにせよレース前半は後方で運ぶことになり、展開に左右されますね。あくまでも、好走は前崩れが条件となりますよ」

昨年11月同舞台でのみやこSを制しているヴェンジェンス（撮影：日刊ゲンダイ）

瀬古「僕も、さっき話したように、みやこＳのような展開になる可能性が高いと見ている派ですが、４着だったアングライフェンは、３角過ぎから直線半ばまでずっと前が詰まり通しで、スムーズだったら明らかに結果は違っていたと思います。６歳になってからダート路線に転向しましたが、ここにきて脚質に幅が出てきたようにステイゴールド産駒らしい成長力で、８歳でもまだまだ進化している印象も受けますね」

細川「クビ差の惜敗だった前走の名古屋グランプリも、勝ち馬に目標にされた分の２着でしたし、８歳という年齢を割り引く必要はないでしょうね」

加茂「９歳になったキングズガードも、豪華メンバーの揃った前走のチャンピオンズＣで最速の上がりをマークしたんやったら、まだまだ衰えはないと見るべきやろ。戦績が示す通りベストは右回りの馬で、ペース次第では一発もあるで」

細川「僕はモズアトラクションを狙います。この馬も前走では左にモタれる面を見せており、右回りの方がいい馬です。同じ京都の平安Ｓではチュウワウィザードのハナ差２着もある馬ですし、色々と条件が好転する今回は見直したいですね」

デスク「俺も色々で考えたんだが、一番賛同できるのは吉田の意見でヴェンジェンスを買ってみることにしたぞ。ただ、そうなると、相手にはインティもスマハマもエアアルマスも要らないってことにもなるから、馬券的にはウッシッシだな」

木谷「去年はインティを観に中京まで遠征したのが良い思い出ですね～。馬券を当てて食べた牛タンしゃぶしゃぶが本当に美味で…。デスクには申し訳ないですが、今年もその再現が濃厚なんじゃないですかね。そういえばデスク、このコーナーが休止ってホントですか？」

デスク「そうなんだよ。俺の仕切りがマズ過ぎて、とうとうリストラされてな。ってのはウッソピョ－ンで、これまでのＴＭ座談会のテイストを維持しつつ、パワーアップした形の企画が始まるんだ。来週を乞うご期待、ってとこだな」

木谷「リストラじゃなかったことはホッとしましたが、パワーアップ＝デスクの大暴れ、にならないことだけを祈ります」