「他馬が走らなさ過ぎ」急遽の代打ウチパクでバビット独走Vも…

佐藤直文 レース回顧
ラジオNIKKEI賞

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逃げて上がりも最速 バビット

 ラジオNKIKKEI賞がハンデ戦となった2006年以降、トップハンデが54キロどまりというのは今年が初めてのこと。将来が楽しみな馬こそ揃っていたが、そこまでの実績を残している馬が不在であったことは確かであり、波乱決着の一因を担ったとも言えそうだ。

 バビットは、最内枠を利しての逃げだったが、急遽の乗り替わりとなった内田博騎手が先入観なく乗れていたように思う。時計のかかる馬場が得意なナカヤマフェスタ産駒で、他馬が走らなさ過ぎた感も受けたものの、逃げて上がりも最速という圧倒的な逃げ切りは、それなりの力がないとできない芸当だ。折り合いにも問題はないタイプであり、距離も延びていい馬だろう。

バビット

最内枠から逃げた8番人気のバビットが5馬身差で優勝

 2着パンサラッサは、外枠もあって先手を取れなかったが、自分の競馬に徹して勝負どころからは勝ち馬を追いかける形。早目の競馬だったことで何とか2着を死守したが、勝ち馬には5馬身差の完敗では、そこまで評価できる内容ではない。

 3着ディープキングは、中団からよく脚を伸ばし、前走で敗れた2着馬との差は詰めた。1勝クラスでの身での大健闘だったが、やはり他馬の凡走に助けられた面もあったろう。

 4着パラスアテナは、後方待機組には厳しい馬場と流れを考えれば、よく追い上げたと言えるが、1800mは距離不足かもしれない。

 5着ルリアンは、道中で若さを覗かせるシーンもあったが、好位で少し構え過ぎたか。馬体の良さは目立っていただけに、先々は間違いなく走ってくる馬だ。

 サクラトゥジュールは、折り合い重視で後方から運んで、勝負どころからも外を回る形では、出番がなかったのも仕方ない。グレイトオーサーは、対照的に折り合いを欠いてしまったのが全て。気性面での成長が必要だろう。

佐藤直文

筆者:


1963年、愛媛県生まれ。大学卒業後に入社し、当時(1馬)の看板評論家であった清水成駿に師事。坂路担当の調教班として馬の状態を自らの眼で確かめるとともに、独自の視点から発掘した穴馬を狙い撃つ予想スタイル。現、ラジオ日本、グリーンチャンネル解説者。

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