大物牝馬誕生! ヴゼットジョリーは距離延長もOK

佐藤直文 レース回顧
新潟2歳S
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またも新潟から大物牝馬が ヴゼットジョリーが確かな一歩

 注文通りにアピールバイオがハナに立ったが、特に絡んでくる馬もなく、半マイル48秒5、1000m通過が60秒7というスローペースに。ただ、その割には折り合いを欠く馬もほとんどおらず、馬群が一塊となっての瞬発力勝負となった。

 ヴゼットジョリーは、序盤こそ行きたがる素振りを見せたが、馬群で我慢が利いて脚を溜めることができた。直線でも巧く捌いて残り1ハロンで馬場の真ん中からスパッと切れて抜け出した。新馬勝ちこそ1400m戦だったが、大きなフットワークから距離はまだ延びてもいいタイプ。馬体の良さも文句なしで、先々も楽しみな大物牝馬が誕生したと言える。

ヴゼットジョリー

外目を軽快に伸びた牝馬ヴゼットジョリー(緑帽)が優勝(撮影:日刊ゲンダイ)

 2着オーバースペックは、出遅れて後方から、というのは過去2戦と全く同じパターンだったが、上がり3ハロン32秒9の凄い脚を見せた。もう少しペースが流れてくれれば、といったところだろうが、スローだったことで大きく離されずに追走できたことも確かだ。持てる能力を生かすための今後の課題は、ある程度流れに乗る器用さを身に付けることであろう。

 3着イブキは、一番のスタートを決めて絶好位のインで運び、残り1ハロンでは一旦先頭に。最後は切れ負けした形だが、馬場の荒れたインから早目に外へ持ち出すことができていたら、もう少し抵抗できていたのではないか。

 4着アピールバイオは、自分の形で運んで、直線でも馬場のいい外目に持ち出して最後までバテてはいなかった。スローだったとはいえ、逃げ馬にほとんど出番のないこのレースで掲示板に残ったことは評価できる。

 5着キャスパリーグは、好位でしっかりと脚を溜めて運べていたが、勝ち馬のような切れ味はなく、ジワジワとしか伸びなかった。ただ、これまた距離がもっとあっていいタイプかもしれない。

 1番人気に支持されたモーヴサファイアは、出遅れ自体は織り込み済みだったと思えるが、前述したように内目が荒れた馬場で、最後までインにこだわったことが最大の敗因と言える。プラス12キロの馬体自体も少し重かったか。

佐藤直文

筆者:


1963年、愛媛県生まれ。大学卒業後に入社し、当時(1馬)の看板評論家であった清水成駿に師事。坂路担当の調教班として馬の状態を自らの眼で確かめるとともに、独自の視点から発掘した穴馬を狙い撃つ予想スタイル。現、ラジオ日本、グリーンチャンネル解説者。

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