怪物娘ミスエルテの本質はスプリンター? 本紙田崎は牡馬に◎

優馬TM座談会
朝日杯フューチュリティS

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したためていた穴馬を 波乱の主役はこの馬だ!

デスクミスエルテを蹴っ飛ばした那谷は、同じ2戦2勝のレッドアンシェルに◎を打ってきたんだな」

那谷「蹴っ飛ばしたわけではないんだけど…。レッドアンシェルは、デビュー戦の上がり3ハロンのラップが12秒5-12秒3-11秒9で、前走のもみじSが11秒5-11秒6-11秒3と、最後の1ハロンで加速するという点が能力の確かな裏付けだと思うんだ。2歳GI向きとは言えないマンハッタンカフェ産駒だけど、母の父がストームキャットで軽さを補っているし、ディープ産駒のように瞬時にギアチェンジができてキレる脚を使える馬。大仕事をやってのける可能性は十分あると思うぞ」

広田「庄野師も“折り合い面は全く問題ない馬で、初の阪神マイルもむしろ歓迎”と。さらには“自在性も兼ね備えているのでペースに応じた競馬ができる”とも言ってました。洋芝の道悪競馬と、高速馬場の両方を経験して対応しているのも強味ですし、決め手勝負になれば好レースになるでしょうね」

レッドアンシェル

素軽い動きで追い切りを消化した2戦2勝のレッドアンシェル(撮影:日刊ゲンダイ)

加茂「前走の余裕ある勝ちっぷりから、サトノアレスに相当なスケールの大きさを感じたんやけど、4戦の豊富なキャリアも強味に思えますわ。2週連続のフランケル産駒、やなくって、2週連続の藤沢和厩舎やろ」

馬場「前走については“馬場の荒れた内を通りながらも、抜け出す脚が速く、完勝と言える内容”という陣営の評価ですし、中2週でも“疲れどころか、前走時よりもキレが増している”とのこと。先週のソウルスターリング同様に、早いデビューで北海道へ長距離輸送も経験しているので、これまた関西への輸送も心配していないようです。レースに注文も付かないタイプですから、今週も、という期待は十分ありますね」

持木「僕はこれまた500万特別を勝っての臨戦となるタガノアシュラに期待しています。出遅れて折り合いを欠いた札幌2歳Sは参考外と言えますし、勝った時のレースぶりから、マイル戦に替わるのも好材料だと思います。今年は昨年ほど話題になっていない“武豊騎手が勝てばJRAGI完全制覇”ですが、気楽な立場で臨めるこのくらいの人気の馬の方がチャンスがあるとも言えますしね」

細川「ジョッキーが跨るとスイッチが入ってしまう馬なので、陣営も色々と工夫して臨むようですが、“札幌2歳Sのように控えるとダメ。ハナに行かせたい”と、五十嵐師はキッパリ。ただ、テンのスピードが速いわけではないので“外枠が理想”とも言っていたので、ちょっと枠は微妙ですかね」

瀬古「僕はダンビュライトとの2頭出しとなる音無厩舎のアメリカズカップを狙ってます。前走は落ち着いたペースで前半こそ行きたがる面を見せましたが、途中でマクった馬にも動じることなく、追われてキッチリと前を捕らえたもの。初戦がノーステッキだったのに対し、前走は先頭に立ってから気を抜きかけたのでしっかり追われましたが、2戦とも着差以上に余裕があったと言えます。3ヶ月ぶりで仕上りも気になるところですが、先週あたりは攻め駆けしないタイプでも少し重いかな、と感じましたが、ラスト1ハロンを12秒5で上がった最終追いで、態勢は整ったと見ます。セールスポイントは“勝負根性の良さ”と、師も強調していますし、混戦ムードでその持ち味が生きると思います」

デスク「朝日杯と言えば、抽選枠をくぐり抜けてきた馬がよく走った時期があったよな。昨年も抽選がなかったとはいえ、1勝馬のリオンディーズが勝ったし、今年もそういう馬にマークは必要だよな」

須藤「そのリオンディーズと同じ角居厩舎で同じく1戦1勝、しかも鞍上まで同じというクリアザトラックはイメージがカブりますね」

吉田「ただ、デビュー戦が掛かりっぱなしやったリオンディーズとは違うて、こちらはスローペースを2番手で折り合って、ラスト2ハロンが11秒0-11秒1の流れをほとんど馬なりの手応えやったもの。リオンのような派手な勝ち方ではあらへんが、大人びたレースぶりに加えて、GIでも通用するだけのキレ味をすでに示したと思いますわ」

大江原「1戦しかしていないから、まだ未知の部分も多く残していることは確かだけど、間違いなく父譲りのキレ味を持っている馬だよな。陣営も、使ってくる以上は当然勝負になる算段だろう」

久光「僕の◎同様に、内目の好枠も引けましたからね。穴の匂いはプンプンしますよ」

目黒「皆さんが気になるのは当の陣営の評価だと思いますが“スピードが勝った馬。ひょっとすると先々はスプリント路線かも”というちょっと意外なものなんです。課題の折り合いについては“最初のイメージよりだいぶリラックスして走れるようになった”とのことですが、同じマイル戦でも誤魔化しの利く京都内回りから阪神外回りに替わるのはけっしてプラスとは言えませんし、ましてGIの舞台なら甘くはないでしょう。正直、昨年のリオンディーズほどの自信は陣営から伝わってこなかったですね」

伊利「僕は、阪神移設後の2年で、非サンデー系種牡馬の産駒が4頭も馬券になっていることも鑑みて、同じく抽選で出走権を得たドバウィ産駒のトリリオネアを狙います。前走の勝ち時計は、前日の古馬1000万をコンマ4秒も上回る優秀なモノでしたし、コテコテの欧州血統だけに今の阪神の馬場もピッタリです。小島さんからもいい話を聞きましたしね」

デスク「コジ、そうなのか?」

小島「さっき大江原さんが言った“使ってくる以上は勝負になる算段”とは、まさにこの馬のことです。“やれる手応えがなければ自己条件を使ってる”という師の言葉を信じましょうよ」

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