武豊エアスピネルに意外な死角が… TM陣が東京新聞杯を激論!

優馬TM座談会
東京新聞杯

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不当に人気のない馬も 逆転するのはこの馬だ

小島「僕はプロディガルサンを狙ってみたいですね。道中力んで走るところがあるので、前々からマイルがベストの距離じゃないかと思っていたんですが、潜在能力では同世代のエアスピネルと遜色はないはずですし、調教で文句なしの動きを見せて仕上りもいいですからね」

デスク「ただ、この馬は先週の2000mのオープン特別を除外されたんだよな」

久光「僕も小島さんと同じ認識で、これまでは折り合いが付かずに存分に力を発揮できていない馬と見ています。先週の出走を目標としてきただけに仕上りは万全ですし、舌を越して走っていた先週の追い切りと比べて、今週はとても集中した走りで猛時計が出ていますからね。距離に不安を持たず攻めた調教ができたことは何よりです。先週除外の“怪我”が“功名”となりそうですよ」

守屋「前走の菊花賞について国枝師は“勝負どころで上がっていって馬群がゴチャつくところに入ったからね。もう少し巧く立ち回ればもっと着順は上がっていた”と振り返っていましたが、予定していた2000mが1600mになる点については、“3000mから半分近い距離になるから、流れに乗ってそこから脚を使えるかどうかは、何とも言えないなぁ…”とやや控え目でしたね。ただ、先週水曜の段階で除外が濃厚で、すぐさまリーディングトップを快走中の田辺騎手を確保できたのは幸運とも言えますし、マイルは新馬戦以来ですが、その新馬戦が当舞台。ガンガン飛ばす馬もおらず、落ち着いた流れになりそうなので、戸惑うこともないでしょう。師が少し慎重なのはわかりますが、体型を考えてもマイルは守備範囲だと思いますね」

プロディガルサン

昨年10月の菊花賞以来のレースに挑むプロディガルサン(撮影:日刊ゲンダイ)

佐藤直「俺は、前走でエアスピネルにハナ差まで迫ったブラックスピネルが軽く扱われ過ぎに思えるけどな。前走で1.5キロあった斤量差が1キロに縮まるとはいえ、目下の充実ぶりと、東京へのコース替わりで、今度は逆転できるはずだぞ」

デスク「でも、東京では富士Sで7着と完敗してる馬だけど」

瀬古「富士S当時は、古馬相手にまだ2戦目でしたし、勝ち馬と同じ上がりをマークしたように、着順ほど悪い内容ではないと言えます。ただ、ポイントは当日の馬体重ですね。日頃からカイバを完食するほど食欲旺盛な馬で、年明けから雪が降ったり寒い日が続いているだけに、“増えていなければ好レース”という陣営の思惑通りになるかどうかです」

那谷「でも、ブラックスピネルの追い切りは水曜の坂路の一番時計で、動いていたよな。“メッチャ動いたネ。状態は凄く良さそう”と、テン乗りになるミルコも好感触だったようだし、前走があと一完歩でエアスピネルを差し切れていたのに、これだけ人気に差が付くというのも、おかしな話だと思うぞ」

大江原「おかしいと言えば、マイルのオープン特別を連勝中のマイネルアウラートだって不当な人気薄だぞ。前走なんか58キロを背負って早目スパートで押し切ったものだし、もう重賞を勝てるレベルだろ。今回は主張さえすればハナへ行けるメンバーだけど、引きつけてのスロー逃げで瞬発力勝負になっては分が悪いから、少々飛ばして縦長の展開になるような逃げを打つことができれば、勝算も十分にあると思うがな」

守屋「確かにマイネルアウラートは馬体を大きく見せるようになって、6歳でも充実期を迎えた印象を受けますし、ステイゴールド産駒ならでは、かもしれません。富士Sでは直線半ばで一旦は先頭をうかがうシーンもあり、内からヤングマンパワーとイスラボニータに交わされたあとも、盛り返すように伸びてきていました。持ち前の渋太さをフルに発揮できれば、僕もチャンスは大アリと見ていますよ」

伊利「僕は、富士Sを上回る時計でキャピタルSを勝ったブラックムーンを見直します。前走のように乗り難しい面を見せることがある一方で、ツボに嵌った時のキレ味はこのメンバーでも一番でしょう。そのキャピタルSで2着に付けた3馬身差は、昨年の東京芝1600mで行われた古馬のレースにおける最大着差でもあるんです」

板子ブラックムーンの前走は、テンに出して行ったことでハミを噛んでしまい、勝負どころでもスムーズに捌けなかったものですからね。圧巻だった2走前の舞台に戻って、直線を向くまでゆったり運ぶことができれば、あの脚を再現できるはずですよ」

目黒「前走は前や内有利の馬場を考慮して、鞍上が前半から仕掛けてポジションを取りに行く競馬。勝つための作戦だったと思えますが、これは完全に厩舎とオーナーサイドの意向に反した競馬だったため、レース後の西浦師は怒り心頭でした。“いつも通りの、自分の競馬をして負けたのなら納得もいくけど、あんな競馬をしたらリズムを崩して全くダメなんだよ。条件戦の時からしっかり間隔をあけてローテを組んで、いろんなジョッキーが大事に乗ってくれていたことが、全部パーになってなければいいけど”と、それから1ヶ月近くたった今でも、悔しい表情を浮かべているほどです。中間は順調に調整できて、巻き返しを狙う態勢は整っています。“状態はいいからね。東京もいいイメージで競馬できると思う。内田博騎手には、2走前の戸崎圭騎手の時と同じようなイメージで乗ってもらうつもり。それで届かなかったら仕方ないからね”とも。本来の末脚勝負に徹しての大外一気に期待したいですね」

福田「あと、だ~れも◎はおらんけどロイカバードにも気いつけといた方がエエで。勝った前走でも、まだモタれたりする面があったちゅうことで、この中間の調教からリングハミに。“調教ではコントロールが利くようになった”と、松永幹師も言うてはったし、走らなかった調教で動けるようになったこと自体、成長の証や思いますわ」

木谷「僕はエアスピネルブラックスピネルで1点勝負にしましょうかね。お正月にこの2頭からお年玉を貰ったので、今度は返す番ですから…」

デスク「返す番って…、あ、そうか。俺に返してくれるということだな。じゃぁ、俺も京都金杯で狙ったブラックムーンを今一度買って、返り討ちに…、じゃなかった、返してもらうとするか」

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