実況泣かせのゴール前 見事にハマッた田辺&フラアンジェリコ

佐藤直文 レース回顧
京成杯オータムハンデセントウルS

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粘って粘って大金星 アクティブミノル 【セントウルステークス】

 阪神もまた波乱決着。中間の降雨に加え、エアレーションの効果もあって、これまた良発表でも少し緩めの馬場だったものであり、野芝開催で高速決着が続く秋の開幕週、というイメージも、今後は改める必要があるかもしれない。

 勝ったアクティブミノルは、テンからノシを付けてハナに立ち、自分の競馬に持ち込んだことが最大の勝因だった。5ヶ月ぶりに加え、同型馬の存在もあって人気こそなかったが、驚けない結果である。過去2勝が洋芝の函館だったのに対し、これまた違う舞台での勝利には大きな意義があり、今回のような自分の競馬ができるなら、GIの舞台でも見せ場以上の走りが期待できそうだ。

アクティブミノル

10番人気の3歳馬アクティブミノルが果敢にハナを切って逃げ切り勝ち(撮影:日刊ゲンダイ)

 2着ウリウリは、特殊な馬場だった前走のCBC賞1戦だけでは、スプリンターとしての資質は半信半疑だったが、不利な大外枠からこれだけの走りを見せられては、紛れもないスプリント能力を示したと言えよう。結果2着でも、本番のスプリンターズSへ向けて、最高のステップとなったはずだ。

 3着バーバラは、前走よりも大幅に相手が強化されていたのに加え、これまで実績のなかった阪神での好走だけに、かなりの価値がある。6歳牝馬だが、ブリンカーや調教パターンを替えたことの効果で、以前とは走りが一変しており、まだまだ活躍の機会もあるだろう。

 ストレイトガールは、4着でもタイム差なしであり、よく走ったと言えるが、ここを使って次へという仕上げだったように思える。この距離への勘も取り戻せたと思えるし、これまた本番での大きな上積みが期待できる。

 ハクサンムーンは、アクティブミノルを先へ行かせて2番手からの競馬。こういう競馬もできるようになっていたし、競らなかったことで落ち着いた流れになったのも有利だったはずだ。これまた次を見据えた仕上げだったろうが、最高の形で競馬ができたのに、ここまで負けるとは、本番へ黄信号が点ったと見るべきか。

佐藤直文

筆者:


1963年、愛媛県生まれ。大学卒業後に入社し、当時(1馬)の看板評論家であった清水成駿に師事。坂路担当の調教班として馬の状態を自らの眼で確かめるとともに、独自の視点から発掘した穴馬を狙い撃つ予想スタイル。現、ラジオ日本、グリーンチャンネル解説者。

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