武豊モズ「絶妙な逃げ」に対するは、北村友が手の内に入れたダノン

まだまだチャンスのある馬も　波乱の主役はコレだ

久光「１番人気に推された前走の阪急杯の敗戦で株を落とす形となったミスターメロディですが、直線入口で他馬と接触してから一気にリズムが崩れてしまい、直線では蛇行気味になってしまったもので、度外視してもいいでしょう。調教から掛かるくらいの行きっぷりの馬で、初の芝１２００ｍにも対応は十分に可能な印象を受けますね」

伊利「人気では同じ４歳の２頭に水を開けられそうですが、対モズスーパーフレアは１戦１勝、ダノンスマッシュには２度対戦していずれも先着していますからね。本格化以前の実績とはいえ、見逃せませんよ」

打越「加えて言うなら、その２頭をまとめて負かしたのが、中京でのファルコンＳなんだよな。１４００ｍだったとはいえ、今回と同じ時期の馬場でのものなら価値があるし、ここは狙い目だと思うぞ」

木谷「ミスターメロディには、コース改修後の中京芝１２００ｍで複勝率５５％の藤原英厩舎と、４６％の福永騎手のコンビ、というモノ凄いデータもありますね」

菅「陣営も“前走に関しては力を出し切れていない”と、結果を悲観してはいませんでしたし“中間はケアをしながらの調整もダメージはなかったしココヘ順調にメニューを消化。しっかり上向いて臨める”とのことです。さらに“バランスが良くなってきて成長は感じるし、競馬へ行けばスッといい位置で流れに乗れるセンスは強み。相手は強くなるが通用する力は持っている馬で、スムーズな競馬ができれば差はない”と、感触は悪くはなかったですね」

今回の有力２頭をまとめて負かした実績もあるミスターメロディ（撮影：日刊ゲンダイ）

板子「僕はペイシャフェリシタで大穴を狙います。重賞勝ちすらなく実績面での見劣りは否めませんが、一昨年の暮れにこの中京１２００ｍで準オープン勝ちを果たした時のパフォーマンスが圧巻だったんですよ。その後は展開や人馬のリズムが噛みあわないケースも多かった馬ですが、キーンランドＣでダノンスマッシュとタイム差なしの３着もある馬ですからね。ここ２走にしても陣営の思惑通りの競馬ができていなかったことを考えれば、まだ見限れません。他場の１２００ｍ戦と比べて直線が長いこともプラスで、脚を余す心配のない舞台ですよ」

木谷「鮮やかな差し切り勝ちだったその準オープン戦ですが、その後に重賞勝ちを果たしたダイメイプリンセスを一瞬で置き去りにして、勝ち時計は１分７秒６、ラスト３ハロンが加速ラップでの勝利と内容が濃いものでした。決め手の生きる展開になりそうですし、押さえておきたいですよね」

デスク「あと、前走で重賞を勝っているデアレガーロに、あまり印が付いていないのはちょっと意外なんだが…」

守屋「プラス３２キロと大幅馬体増での重賞初制覇には、戦前に大竹師も“さすがに立派に映るのでどうか…”と漏らしていたのでビックリさせられましたが、“通ったコース取りが良かったし、折り合いもついていたから、結果的にはあの体重でも良かったのかな”と、のちに振り返ってましたね。この中間は順調に調整できていますし、良績のない左回りについてもイレ込みなどが敗因で特に心配はないようです。ただ、個人的には昨年夏の札幌での芝１２００ｍ戦で、もう一歩物足りないところがあったので、このメンバーに入るとどうか、という感を受けますね」

山崎「ここ２戦連続のシンガリ負けで人気も急落しそうなラブカンプーですが、デキの問題よりも気分的な問題のような感を受けたので、初ブリンカーの効果があれば一変しても不思議はないですね。昨年の夏は、スプリンターズＳも含めていずれも厳しい展開の中で上々の粘りを見せていましたし、ここまで人気がないのなら押さえておく手もアリですよ」