スプリンターズSが、空前のスローペースになった理由とは…
折り合いと展開の間で
秋の中山開催で象徴的だったのはセントライト記念。戦前から「差しが決まる馬場」という記事をよく目にしたが、それがジョッキー心理にも影響したかのように、スローペースの競馬になった。それはスプリンターズSでも同様だったのだろう。「差しが有利」という意識がこういったスローペースを作り出す要因とも言える。
もうひとつ印象的だったのはスプリンターズSのミッキーアイルだ。同馬が引っ掛かったのを鞍上が必死に抑えるシーンがあったが、あのペースなら思い切って行かせてしまっても…、というのが率直な印象(結果論ではあるのだが)。陣営からの指示で控える競馬をオーダーされていた以上、仕方のない面もある。ただ、その後に見た凱旋門賞が対照的だったが故に、より強く頭に残ってしまっている。
その凱旋門賞では勝ち馬ゴールデンホーンの鞍上、デットーリは控える競馬を陣営からはリクエストされていたとのこと。しかし、レースの展開や馬の状態に合わせて逃げ馬の後ろ、2番手から競馬を進めることを選択した。勿論、負ければ非難されても仕方がない。ただ、「何と折り合うのか」、馬なのかレースなのか、それとも調教師や馬主なのか。これらのポイントは競馬文化の差でもあるが、レベルの差にも繋がっている様な気がしてならない。
宮崎(競友)
高松宮記念(GI)
払戻金 21万8420円
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飯本(競友)
高松宮記念(GI)
払戻金 18万0780円
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前田(競友)
日経賞(GII)
払戻金 15万2790円
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