圧倒的な能力と高い完成度で メジャーエンブレムが2歳女王の座に

佐藤直文 レース回顧
阪神ジュベナイルフィリーズカペラSチャレンジカップ

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激流の恩恵での直線一気 キクノストーム 【カペラS】

 何が何でもハナへ行きたかったシゲルカガに、エーシントップが内から応戦。ある程度のハイペースが予想された組み合わせではあったが、それにしてもテンの3ハロンが32秒5とは速過ぎた。前に行った馬は当然として、自分のリズムで運びづらい内枠の馬にとっても厳しい流れとなった。

 勝ったキクノストームは、自分の競馬に徹しての鮮やかな直線一気。どんな形でも最後はいい脚を使う馬であり、展開さえ味方に付けたなら、これくらい走って当然だ。これまた嬉しい重賞初勝利だが、今後も流れ次第では、といったところだろう。

キクノストーム

華麗な直線一気でカペラSを制したキクノストーム(撮影:日刊ゲンダイ)

 カジキは、前々で運んでいたことを考えれば、一番強い内容での2着。外目の枠で、自分のペースで運べたことにより、脚を溜めることもできたように思う。

 3着マルカフリートは、勝ち馬同様に後方からの直線一気。9歳秋を迎えた馬に、今が充実しているという言葉は似合わないが、息の長い活躍ぶりには本当に頭が下がる。

忘れずに買おう 次走の注目馬

 馬場TMセレクトの次走注目馬だが、まず一頭目は、中山日曜2R、6着シゲルシマダイ。鞍上にそれなりの自信があったのか、大外を回って進出するロスの多い競馬。長くいい脚を使ったことは確かであり、立ち回りひとつで馬券圏内もありそうだ。

 二頭目は、中山日曜3R、4着ファントムグレイ。稽古で動いていたように、久々でも仕上りは悪くなかった。今日のところは大外枠だった分の負けであり、次はどうにかなると思わせる走りだった。

佐藤直文

筆者:


1963年、愛媛県生まれ。大学卒業後に入社し、当時(1馬)の看板評論家であった清水成駿に師事。坂路担当の調教班として馬の状態を自らの眼で確かめるとともに、独自の視点から発掘した穴馬を狙い撃つ予想スタイル。現、ラジオ日本、グリーンチャンネル解説者。

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