快勝エイシンブルズアイ 高松宮記念でも、もしかしたら…

佐藤直文 レース回顧
オーシャンS
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抜群のコース適性 エイシンブルズアイ

 スタートを決めたハクサンムーンが、テン3ハロンで32秒7の猛ラップを刻んだ。久々のAコース使用となるこの開催は、通常なら内有利、先行有利の馬場となるのだが、今年はエアレーションの効果もあってか、外からの差しも利くフラットな状態。これだけの前傾ラップなら、差しが決まって当然の結果と言えた。

 エイシンブルズアイは、そういう流れを味方に付けたことも確かだが、それ以上に“どうして今まで中山1200mを使わなかったのか”と思えるほど、抜群のコース適性を示したと言える。ペースが速かったせいか、いつもよりは後ろのポジションだったが、前半で脚が溜まった分、4角手前からの脚は一頭だけ群を抜いていた。この形の競馬ができるのなら、舞台が替わっての高松宮記念でも、もしかしたらの期待を賭けていいし、同じ舞台のスプリンターズSでは面白い存在となるはずだ。

エイシンブルズアイ

4角手前から鋭い脚を使って突き抜けたエイシンブルズアイ(撮影:日刊ゲンダイ)

 ハクサンムーンは、前述したハイラップを刻んで2着に踏みとどまったことを評価すべきだろう。休養前のスプリンターズSは、“稽古でステッキを入れたことが実戦で悪影響となった”と陣営が振り返るように、良くも悪くも“気分屋”なのだが、今回はパドックで1頭だけ離れて回り、本馬場へも他馬より遅らせての入場。お得意の旋回も3回ほどで済み、おそらく気分良く走れたのだろう。年齢的な衰えは全くなく、5ヶ月ぶりの今回を叩いて、いざ高松宮記念へ。悲願成就の可能性は十分にある。

 3着スノードラゴンは、約15ヶ月ぶりの長期休養明けで、正直8分はあるかどうかの仕上げ。流れが向いたとはいえ、それでこれだけ走るのは、GIホースの底力以外の何物でもない。このあと無事であれば、これまた本番では年齢を感じさせない走りを見せてくれそうだ。

 4着ネロは、飛ばすハクサンを無理に追わず、2番手グループから差す形となったが、この厳しい流れでも崩れずに踏ん張ったのは収穫だ。GIIIレベルならいつでも勝つチャンスはあるだろう。

 5着アルビアーノは、大外枠で立ち遅れたとはいえ、この速い流れではついて行くのがやっとだった印象。ただ、最後も馬群がゴチャつく中で掲示板を確保したあたりが、能力の高さだ。スプリント路線では疑問が残るが、GIを勝つだけの力はある。

佐藤直文

筆者:


1963年、愛媛県生まれ。大学卒業後に入社し、当時(1馬)の看板評論家であった清水成駿に師事。坂路担当の調教班として馬の状態を自らの眼で確かめるとともに、独自の視点から発掘した穴馬を狙い撃つ予想スタイル。現、ラジオ日本、グリーンチャンネル解説者。

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