GIでも勝ち負け可能 瞬発力勝負を制したグレンツェント

佐藤直文 レース回顧
東海S
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着差以上の完勝で グレンツェントが次なるステージへ

 前半1000mが63秒7という下級条件レベルのスローペース。決着タイムも1分53秒2という平凡なもので、同じ舞台で行われた12月のチャンピオンズCとは全く異質なレースとなった。後ろからでは届かず、前で運んでも瞬発力が要求される、という競馬で、現状の能力がそのまま反映された結果ではないと言えるだろう。

 そんな中でグレンツェントは、スムーズに流れに乗って、上位勢では唯一、外を回って差し切ったもの。着差以上に余裕のあった完勝であったが、今日のような競馬ができるようになったことは、能力面だけでなく精神面でも成長を示したと言えそうで、もうひとつ上のステージでも勝ち負けできるレベルに達しているだろう。

グレンツェント

スムーズな競馬で重賞2勝目をあげたグレンツェント(青帽)(撮影:日刊ゲンダイ)

 2着モルトベーネは、好位からこの上ない最高の立ち回りで金星寸前だったもの。時計面を考えれば、次も、と安易に飛びつけないことは確かだが、スムーズに運んで自分の競馬ができれば、重賞でもやれる力があることは示した形だ。

 3着メイショウウタゲは、外枠からうまくインに潜り込んで、直線でも狭いラチ沿いから脚を伸ばしたもの。最後は追いづらいシーンもあったが、コースロスを最小限に抑えたことが好走の因だったか。

 4着ショウナンアポロンは、ハナにはこだわらないタイプだが、今日のペースで逃げられたのなら、掲示板確保も当然と言える。ただ、力自体に衰えもないことは確かで、同型が少ないオープン特別などでは今後もマークが必要だろう。

 5着カゼノコは、4コーナーまでは後方のインで脚を溜め、直線で馬群を割って力強く伸びるという、チャンピオンズCのサウンドトゥルーを思わせる競馬ぶりだったが、ペースの違いでここまでが精一杯だった。ただ、久々にらしい末脚を発揮して、復調の兆しは見せたと言える。

 ピオネロは、ペースを考えれば絶好位と言えた2番手から伸びを欠いたもの。久々や急遽の乗り替わりが応えたとも思えず、首を捻らざるを得ない。アスカノロマンは、最内枠から最初のコーナーまでに理想のポジションが取れず、中団で揉まれる形に。こういう競馬では力が出せなくて当然と言えたが、瞬発力勝負では分が悪いことは百も承知の鞍上が無理をしてでもテンに行かなかったことが惜しまれる。

佐藤直文

筆者:


1963年、愛媛県生まれ。大学卒業後に入社し、当時(1馬)の看板評論家であった清水成駿に師事。坂路担当の調教班として馬の状態を自らの眼で確かめるとともに、独自の視点から発掘した穴馬を狙い撃つ予想スタイル。現、ラジオ日本、グリーンチャンネル解説者。

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