短距離で蘇った重戦車 シャイニングレイがGIも視野に

佐藤直文 レース回顧
CBC賞
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一頭だけ次元の違う脚 シャイニングレイ

 中京の芝は、稍重だった土曜から日曜は朝の時点で良馬場に回復し、開幕週ということもあって普段の良馬場よりも少し時計がかかる程度の好状態であったが、あろうことかレース直前に突然の雨。それまでのダメージもあっただけに、実質は道悪だったと言える。そういう馬場での前半3ハロン33秒2は明らかに速い流れで、実際に逃げた馬も最後は失速していたのだが、それでも上位に残ったのは、末脚勝負の馬のキレ味を削ぐ馬場であったためだろう。

 そんな中で、シャイニングレイは一頭だけ次元の違う脚を使った。出負け気味のスタートで無理をしなかったこともあったが、初の1200m戦に加えての速い流れに戸惑い、序盤は追走にも苦労していたものの、それはそれで脚が溜まっていたのだろう。直線で外へ持ち出されると、道悪にもがく馬たちを尻目に、馬格通りのパワフルな重戦車級の伸びを見せた。馬場やペースなどに恵まれたかもしれないが、クラシック級と言われた素質馬が2年もの雌伏の時を経て、スプリント路線で蘇った形。条件さえ揃えば、スプリンターズSでも鬼脚を見せることができるだろう。

シャイニングレイ

ゴール寸前でセカンドテーブルを捉えたシャイニングレイ(青帽)(撮影:日刊ゲンダイ)

 2着セカンドテーブルは、道中は2番手で運び、直線で残り1ハロンを切ってから逃げ馬を交わして、一旦は完全に抜け出した形。勝ち馬の猛追にハナ差屈したとはいえ、時計のかかる馬場を味方に持ち味を存分に発揮した。春先には高松宮記念勝ちのセイウンコウセイとも差のない競馬を演じていたことを考えれば、これだけ走っても不思議はなく、これまた条件さえ合えば今後も目が離せない。

 3着アクティブミノルは、ブリンカーを着用し、出ムチを入れて何が何でも、という逃げの策。さすがに最後は苦しくなったものの、前半の貯金と、馬場を味方に粘り込んだ形だ。

 4着ティーハーフは、枠なりにインをロスなく回って直線でも脚を伸ばす、高松宮記念と同じ競馬。7歳でもまだまだ力に衰えがないことはアピールできたように思う。

 5着スノードラゴンは、トップハンデ58キロを背負った9歳馬。こういう馬場を苦にしない馬だとはいえ、これだけ走れば“あっぱれ”である。

 馬場の回復とともに人気を上げて、最終的には1番人気となったメラグラーナにとっては、直前の雨が恨みの雨になったか。直線でも馬場のいい外へ持ち出すのに手間取り、本来の脚を使うシーンがなかった。

佐藤直文

筆者:


1963年、愛媛県生まれ。大学卒業後に入社し、当時(1馬)の看板評論家であった清水成駿に師事。坂路担当の調教班として馬の状態を自らの眼で確かめるとともに、独自の視点から発掘した穴馬を狙い撃つ予想スタイル。現、ラジオ日本、グリーンチャンネル解説者。

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