千四ベストのキングズガード 左回り不安を払拭し重賞初V

佐藤直文 レース回顧
プロキオンS
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最高の立ち回りで キングズガードが初重賞をゲット

 脚抜きの良かった中京開幕週のダートでは前残り決着が続いたが、乾いたダートとなった今週もまた傾向に変わりはなく、ここまでは追い込みが全く決まっていなかった。追い込み脚質の有力馬が、そんなトラックバイアスの不利をどう克服するか、という点でも見どころのある一戦となったが、上位2頭に関しては、後方で脚を溜める自分の競馬に徹した上で、直線でもロスがなく捌いた最高の競馬ができたように思う。

 キングズガードは、外枠からインに潜り込んでの後方待機策となったが、直線で外へ持ち出して、というこれまでのパターンとは一転して、内から進路を探して捌く形に。追い出しを待たされたことも、余計脚が溜まる結果となり、進路が見つかってからはスパッと斬れた。左回りでの走りが不安視されていた馬でもあるが、今日の走りからは全く問題がないと見て良く、ベストのこの距離で今後も重賞勝ちを上積みできそうだ。

キングズガード

直線うまく捌いた5番人気キングズガードが初重賞制覇(撮影:日刊ゲンダイ)

 2着カフジテイクも、勝ち馬同様にロスを最小限に抑え、直線では馬群の中から力強い伸びを見せたもの。海外遠征帰りの一戦でこれだけ走るのは地力の証明であるが、今日のような立ち回りができるのなら、これまでの実績からベストと思える1400m戦よりも、1600mの方がフルに力を発揮できる印象も受けた。

 3着ブライトラインは、直線で大外から一旦は前を呑み込んで抜け出す強い内容。最後は上位2頭の決め手に屈したが、8歳でも全く力に衰えがないことをアピールしたと言える。

 4着ゴーインググレートは、流れ的に前の馬では厳しかった中で、直線でも手応えの割に渋太い粘りを見せての大健闘。1200m向きのイメージが強かった馬だが、今日のように気分良く運ぶことができれば1400mも守備範囲なのだろう。

 5着メイショウウタゲは、直線半ばまでは2着馬と馬体を併せる形で見せ場はあった。1400mは今回がまだ2度目だったが、十分に対応できることを示したと言える。

 イーデンホールは、同脚質の1・2着馬とは対照的に、直線では大外から脚を伸ばす形だったが、ロスがあったことを差し引いても物足りない結果だった。アキトクレッセントは、芝スタートでテンに行けなかった形だが、その後の追走にも全く余裕がなかった。テンに行けていればもう少し粘れたかとは思うのだが…。

佐藤直文

筆者:


1963年、愛媛県生まれ。大学卒業後に入社し、当時(1馬)の看板評論家であった清水成駿に師事。坂路担当の調教班として馬の状態を自らの眼で確かめるとともに、独自の視点から発掘した穴馬を狙い撃つ予想スタイル。現、ラジオ日本、グリーンチャンネル解説者。

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