こんなに強かったのか 重賞初VグランシルクはGIの舞台でも…

佐藤直文 レース回顧
京成杯オータムハンデ
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一皮剥けた末脚 グランシルク

 開幕週とはいえ、近年のクッション性が確保された馬場で1分31秒6という決着タイムは掛け値なしに優秀だった。それを演出したのがマルターズアポジーの逃げだったが、前半1000m57秒1のラップは、コースの違いこそあれ逃げ切った前走の関屋記念での57秒9と比べても明らかに速かった。実際に、これを追いかけていた好位勢が揃って沈んでおり、まさに後方待機組の流れになったと言える。

 グランシルクは、中団で何の苦労もなくスムーズに折り合い、4コーナーでも大外を回る形ながらこれまた何の苦労もなく抜け出す完勝だった。実戦では初めて跨いだ田辺騎手も、文句の付けようがない騎乗ぶりで、前述したように流れが向いたことも確かとはいえ、馬自身も一皮剥けたのではないだろうか。元々持っている相手なりに走る安定を生かせるようなら、GIの舞台でも期待が持てそうだ。

グランシルク

ゴール前は抑える余裕も見られたグランシルク(撮影:日刊ゲンダイ)

 2着ガリバルディは、直線勝負に徹したことで今日の流れがドンピシャにハマったと言えるが、直線で内が少しゴチャ付いた中で、勝ち馬が通ったあとをスムーズに走れたのも良かったか。

 3着ダノンリバティは、流れが速かったこともあって中団を運んだが、勝負どころからは勝ち馬と並ぶ形で進出した。手応え以上に渋太く伸びて内容も十分にあったが、最後はキレ味の差が出てしまった印象。

 4着マルターズアポジーは、単騎で行けたものの、少し力みのある走りで思った以上の速いラップになってしまった。ただ、2番手以下を壊滅させて、しかも58キロを背負ってここまで粘ったのだから、負けて強しの評価を与えていい。

 5着トーセンデュークは、4角でほぼ最後方の位置から直線でよく脚を伸ばしていた。流れが向いたとはいえ、自分の競馬に徹したことで掲示板した形だ。

 アスカビレンは、ラストはよく伸びていたものの、もう一列前で流れに乗りたかったところ。ボンセルヴィーソは、速い流れを追いかける形で息がもたなかった。ブラックスピネルにも同様のことが言えるが、行くか控えるか少し中途半端だった感も否めなかった。

佐藤直文

筆者:


1963年、愛媛県生まれ。大学卒業後に入社し、当時(1馬)の看板評論家であった清水成駿に師事。坂路担当の調教班として馬の状態を自らの眼で確かめるとともに、独自の視点から発掘した穴馬を狙い撃つ予想スタイル。現、ラジオ日本、グリーンチャンネル解説者。

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