夏を制すものは秋も制す アレスバローズにその可能性アリ

佐藤直文 レース回顧
CBC賞
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1馬身1/4差はまさに完勝 アレスバローズ

 開幕週の高速馬場でテンの3ハロンが32秒7の猛ラップ。さすがに先行勢には厳しい差し馬向きの展開となったが、それでもある程度のポジションからでないと届かない流れだった。そしてまた、前走とは勝手の違う流れに人気馬が戸惑って、波乱の決着となったように思う。

 アレスバローズは、出遅れて後方からの競馬が続いていたが、今日はスタートを決めて流れに乗り、中団の後ろあたりのペストポジション。直線でバラけたところでスムーズに外へ進路を見つけると、持ち前の末脚を生かして力強く抜け出して見せた。開幕週の馬場に54キロのハンデも良かったとはいえ、この距離で2着に1馬身ちょっとの差はまさに完勝と言える内容。この競馬ができれば、もっと上のステージでも勝負になるはずだ。

アレスバローズ

外から末脚を伸ばしたアレスバローズが完勝(撮影:日刊ゲンダイ)

 2着ナガラフラワーは、勝ち馬とほぼ同じ理想的な位置取りだったが、4コーナー手前の勝負どころでの反応が一息で、エンジンが掛かってからはよく伸びたものの届かなかった形。ただ、状態の良さとこれまた52キロの軽ハンデで持ち味は生かし切ったと言える。

 3着セカンドテーブルは、この速い流れを2番手で運んで渋太く粘り、しかも56キロのハンデを背負っていたことを考えれば、一番強い競馬だったか。ハナ差の2着だった昨年よりコンマ7秒速い時計のみならず、内容的にも昨年以上で、まだまだ力に衰えがないことを示したと言える。

 4着アサクサゲンキは、大外枠でダッシュが付かず、前走同様に後方で脚を溜めて運ぶ形となったが、直線では大外から上がり最速32秒9の脚を見せて能力は改めて示した。ただ、今日の速い流れでここまで来たのであって、突き抜けるシーンはなかった。古馬相手に経験の差もあったかもしれないが、1200mは少し忙しいのかもしれない。

 5着レーヴムーンは、格上挑戦で53キロの軽いハンデだったとはいえ、今までにない積極的な競馬で掲示板を確保したもの。自己条件に戻ればアッサリ勝ち上がれるレベルだ。

 ダイメイフジは、今日の速い流れに付いて行けなかったのは、ここ2戦で1400m戦を使ったこともあっただろうが、そもそも速い時計の決着に対応ができなかったと見ていい。ペイシャフェリシタも、好位から鮮やかに差し切った前走のテン3ハロンが33秒8だったのに対し、テンが1秒以上も速い今回で同じ競馬をしようとしたのには無理があったか。外枠もあって鞍上は責められないが、この馬にとってはオーバーペースだったろう。

佐藤直文

筆者:


1963年、愛媛県生まれ。大学卒業後に入社し、当時(1馬)の看板評論家であった清水成駿に師事。坂路担当の調教班として馬の状態を自らの眼で確かめるとともに、独自の視点から発掘した穴馬を狙い撃つ予想スタイル。現、ラジオ日本、グリーンチャンネル解説者。

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