データ班はクラージュゲリエとウィクトーリアを買いません

重賞データ攻略
札幌2歳S

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 兄妹制覇を目指すウィクトーリア、新馬勝ちが強烈だったクラージュゲリエ、道営の刺客ナイママや変則ローテでも侮れないラブミーファインなど、好メンバーが集結。来春のクラシックを占う一戦になりそうだ。

基本的には堅いレース

 2014年、2016年は5番人気馬と2桁人気馬の決着で馬連万馬券と荒れたが、それ以外の年を見渡すと、比較的堅い決着がほとんど。

人気別成績(過去10年)
1番人気〔3.2.1.4〕
2番人気〔2.2.0.6〕
3番人気〔3.0.1.6〕
4番人気〔0.3.0.7〕
5番人気〔2.1.1.6〕
6~10番人気〔0.1.7.42〕
11番人気以下〔0.1.0.37〕

 連対馬20頭中18頭までが5番人気以内。3着馬は人気薄が絡む傾向が強い。2桁人気馬は2頭が馬券に絡んでいるが、1頭はクローバー賞の勝ち馬、もう1頭は新馬戦を1番人気1着していた馬で、振り返ってみれば不当に人気がなかった感も。

所属別成績(過去10年)
関東馬〔4.4.4.48〕
関西馬〔5.5.4.56〕
地方馬〔1.1.2.4〕

 関東馬、関西馬ともに複勝率20.0%で互角の成績。むしろここで目立つのは出走馬の半数が馬券に絡んでいる地方馬。「前走の上がり3F3位以内」という条件を付け足せば〔1.1.2.2〕となる。コスモス賞の勝ち馬ナイママは無視できない。

決め手は必須だが…

 過去の好走馬を見返すと、意外と差し系統の馬が好走するケースも多い。素質のぶつかり合いになる2歳戦、やはり決め手の有無は重要なポイント。

脚質別成績(過去10年)
逃げ〔1.1.0.8〕
先行〔6.5.3.20〕
差し〔3.3.5.46〕
追込〔0.1.0.34〕
捲り〔0.0.2.0〕

 上がり3F最速をマークした馬は〔4.3.2.1〕とほぼ上位に食い込んでいる。ただし、4角での位置取りも重要で、4角5番手以内〔9.8.6.38〕と、連対馬20頭中17頭までが4角で前を射程圏に入れる走りをしていた。

 前走で見ても、上がり3F1位の馬が〔8.4.5.46〕、4位以下が〔0.1.0.23〕。また、前走4角4番手以内が〔8.9.7.82〕だから、末脚確かな先行タイプや早目進出が可能な差しタイプを中心に考えたい。

新馬組かOP特別組か

 前走のレース別成績は以下の通り。

前走レース別成績(過去10年)
新馬〔6.4.6.64〕
未勝利〔2.1.0.15〕
クローバー賞〔2.1.3.8〕
コスモス賞〔0.4.1.16〕
函館2歳S〔0.0.0.4〕

 まずは前走・新馬組について。2着とのタイム差なし、初戦4番人気以下、間隔が中1週以内で馬券に絡んだのは3着に1頭のみ。また、前走の上がり3Fが1位だった馬が〔5.2.3.33〕なのに対して、2位になると〔0.0.3.18〕。

 これらのポイントをクリアしたのは3頭いるが、そのうちクラージュゲリエは前走が4角7番手で割引き。この組からはアフランシールクリスタルバローズを狙いたい。

クリスタルバローズ

2頭いるヴィクトワールピサ産駒からデータ班はクリスタルバローズのほうをピックアップ(撮影:日刊ゲンダイ)

 前走・未勝利組に関しては、連対した3頭全てが同じ札幌での勝ち上がり。1~2人気、上がり3F1~2位、そして0.6秒差以上の着差で勝利が共通点。人気薄だが、前走で0.5秒差の勝利を収めたセントセシリアを狙う手もあるか。

 前走・OP特別組は0.1秒差以上で勝利しての臨戦なら〔1.3.2.2〕と高い好走率。その一方で、前走4着以下が〔0.0.1.11〕。ここはやはり、前述の通り地方馬のナイママをピックアップしておきたい。

結論

アフランシール
クリスタルバローズ
セントセシリア
ナイママ

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