鮮やかすぎる復活劇 ダノンプレミアムに「現役最強馬」の可能性

佐藤直文 レース回顧
金鯱賞
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世代ナンバー1の実力を証明 ダノンプレミアム

 それぞれ目標が先にあるとはいえ、GI馬が5頭揃い踏んだ豪華なメンバー。中でも、その走りに最も注目が集まったのは、ダノンプレミアムだったろう。無敗でクラシックを迎えながら、挫跖により皐月賞を回避し、ぶっつけとなったダービーでは1番人気に推されながらも6着に敗れた。そのダービーを勝ったのが弥生賞で寄せ付けなかったワグネリアンだったことを考えても、力を出し切れぬままに終わったというのが大方の見解だったが、以来の9ヶ月ぶりで、しかも一線級の相手に見せたパフォーマンスは、強いこの世代においても間違いなくトップレベルであることを証明したと言えよう。

 そのダノンプレミアム。抜群のスタートを決めて、スッと好位に収まったが、最大の武器である自在性をレース序盤で見せた時点で、勝負も決まったように思えた。直線で抜け出してからは少し遊ぶ面も見せたが、2着馬が迫ってからステッキが入るともう一度加速したように、着差以上に余裕のある完勝。次はどこ、と決めた上での復帰戦ではなかっただけに、おそらく次走も馬の状態と相談しながらとなるだろうが、現4歳世代の最強レベルは、そっくり現役最強レベルに置き換えて良く、GIの舞台でも主役を演じることになるはずだ。

ダノンプレミアム

9ヶ月半ぶりのレースで見事な勝利を収めたダノンプレミアム(撮影:日刊ゲンダイ)

 2着リスグラシューは、スタートこそ一息だったが馬群の外目をストレスなく走らせて、直線でも自分の脚を使わせたシュタルケ騎手の好騎乗も光ったが、2000m前後の距離であれば牡馬と伍して戦えることを改めて示したと言える。次走に予定している香港への再遠征でも、大きな土産が期待できそうだ。

 3着エアウィンザーは、道中は勝ち馬の直後で前を見ながら運ぶ形。その差が結果的に詰まらなかったとはいえ、自身も最後までしっかりと脚を伸ばしていた。今日のところは人気に応えられなかったが、一気の相手強化となった中でも、力は示したように思う。

 4着ペルシアンナイトは、このところ続けてマイル戦を使われてきたこともあってか、終始掛かり気味の追走。その分、伸びを欠いたとも言えるが、いずれにしろ一度使って変わる馬であり、次走へ向けて悲観すべき内容ではない。

 5着アルアインは、この馬としては控えめのポジションで、持ち味を生かすには、2、3番手には付けたかったところだ。急遽の乗り替わりでは仕方なかったかもしれないが、ブリンカーの効果も特に感じられなかった印象。

 ギベオンは、ペース的にはもう少し粘れても良かったと思えるが、やはり先に行ってどうこうの馬ではないのだろう。

佐藤直文

筆者:


1963年、愛媛県生まれ。大学卒業後に入社し、当時(1馬)の看板評論家であった清水成駿に師事。坂路担当の調教班として馬の状態を自らの眼で確かめるとともに、独自の視点から発掘した穴馬を狙い撃つ予想スタイル。現、ラジオ日本、グリーンチャンネル解説者。

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