檄に応えたモンドインテロ 6着オジュウチョウサンは「現状ここまで」

佐藤直文 レース回顧
ステイヤーズS

皐月賞「22万9700円」的中! プロ予想家40人集結、優馬プレミアム。

ロングスパートで待望の重賞V モンドインテロ

 前半がゆったりとした流れだったこともあって、出入りの激しい展開に。2周目のスタンド前でエイシンクリックがハナへ行ってからはラップが上がったが、後続のペースはそのままで、勝負どころからのロングスパートが要求される競馬となった。

 モンドインテロは、前の出入りが激しかった中で、好位で慌てず騒がずの追走。勝負どころと踏んだ2周目の3コーナーから仕掛けられ、あとは鞍上が“頑張れ、頑張れ”と促すように追い続け、最後まで脚を余すことなく使い切った形だ。昨年も手綱を取ったビュイック騎手だからこその好騎乗だったと言える。

モンドインテロ

7歳馬モンドインテロが重賞15回目の挑戦で初V(撮影:日刊ゲンダイ)

 2着アルバートは、道中は後方でジックリというのはプラン通りの競馬だったろうが、勝負どころでの反応がいつもと比べて一息で、このあたりは年齢的なものではなく、体調自体が戻り切っていなかったと思える。最後の脚を見ても、年齢的な衰えはない。

 3着エイシンクリックは、途中から動いて離して逃げたジョッキーの判断は正解だったろう。最後も差し返す渋太さを見せており、今後も長距離重賞に挑戦してくることがあれば、マークは必要だ。

 4着メイショウテンゲンは、4角最後方からよく脚を伸ばしたが、少し脚を余してしまった感。ただ、この形の競馬が先々に繋がる可能性はある。

 5着サンシロウは、3着馬同様に格下ながら大健闘。長丁場への適性は十分に示したと言える。

 オジュウチョウサンは、自分の競馬に徹して頑張っており、力は出し切れたように思う。ただ、平地での現状の力はここまでかもしれない。リッジマンは、本来のリズムで走れていない感も受けたが、見せ場すら作れなかったあたりは、デキの問題だろう。

佐藤直文

筆者:


1963年、愛媛県生まれ。大学卒業後に入社し、当時(1馬)の看板評論家であった清水成駿に師事。坂路担当の調教班として馬の状態を自らの眼で確かめるとともに、独自の視点から発掘した穴馬を狙い撃つ予想スタイル。現、ラジオ日本、グリーンチャンネル解説者。

皐月賞「22万9700円」的中! プロ予想家40人集結、優馬プレミアム。

皐月賞「22万9700円」的中! プロ予想家40人集結、優馬プレミアム。

日本ダービー特集

2024年日本ダービー特集

日本ダービーの出走予定馬、予想、単勝オッズ、結果、動画、歴代優勝馬、騎手・調教師データ、ゴール前写真、歴史などを紹介する特集ページ。『優馬本紙馬柱で振り返る日本ダービー』などオリジナルコンテンツも充実しています。

  • 出走予定馬
  • 予想オッズ
  • 騎手
  • 優先出走権
  • 賞金順
  • 次走予定
  • 動画・写真
  • 優馬本紙の馬柱
  • 短評

優馬 現3歳馬チェック

優馬 現3歳馬チェック

6月~12月に初勝利をあげた2歳馬(現3歳馬)を全頭チェック! 馬体は? 血統は? レース内容は? 総合的に判断をし、★評価をつけていきます。翌年のクラシック有力候補がきっと見つかるはず!

★5つ以上の馬を網羅。ダービー候補はこの馬!

ヒロイン候補が続出!? 牝馬の★評価。

注目勝ち上がり馬情報など毎週火曜更新。

トラックマン・記者一覧

競馬専門紙「優馬」トラックマン・記者一覧

平日はトレセンで東奔西走、週末はレース予想&馬券に全力投球。競馬専門紙「優馬」を支えるトラックマン&記者のプロフィールをご紹介します。