ディープインパクトの「血」はこれからも…　スマイルカナの★評価

叔父に海外ＧI・２勝のエイシンヒカリ！　スマイルカナ

7/27(土) 新潟5R 2歳新馬 芝1600m外
スマイルカナ　牝　馬体重：414kg
★★★★★　5点
騎手：柴田大　厩舎：(美) 高橋祥
生産：木田牧場
馬主：岡田繁幸
父ディープインパクト
母エーシンクールディ（Distorted Humor）

抜群の二の脚でハナに立ち、道中は行きたがるような素振りを見せて後続を大きく離す逃げになった。それでもラスト３Ｆのラップは11秒6－11秒3－12秒1だから、直線でギアを入れて再加速している。最後は詰め寄られてハナ差での勝利だが、見た目以上に奥のある勝ちっぷり。

叔父エイシンヒカリを想起させるような逃げでスマイルカナ(右赤帽)がデビューＶ（撮影：日刊ゲンダイ）

なお、スマイルカナの父でもあるディープインパクトの死が社台スタリオンステーションのHPにて発表された。現役時代の輝かしい成績に勝るとも劣らず、種牡馬としてもこれまでダービー馬を５頭、オークス馬を４頭送り出している稀有な存在。直仔は来年生まれる世代で最後になるが、現２歳で好調なキズナ産駒やリアルインパクト産駒など孫たちの活躍も目覚ましい。優馬２歳馬チェックのコーナーでも、まだまだディープインパクトの「血」を語る機会は多くなるだろう。

馬体診断

414キロと小柄な牝馬ゆえに、キッチリと仕上がっていたのが印象的。いかにもスピードタイプといったシルエットだが、距離は長短どちらにも対応できそうでもある。ただ、どちらかと言うと坂のないコースの方が良いか。前半で行きたがっていたように、気性面の成長は欲しいところ。

血統診断

母エーシンクールディは地方交流戦を含めダート1400ｍで中央在籍時に５勝をマークしてＯＰまで出世。母の父Distorted Humorもまたダート1400ｍのＧIIでレコード勝ちが２回の快速馬。本馬の叔父にエイシンヒカリ（香港Ｃ）がいる。父がディープインパクトの分、適性は芝に出たが、基本的にスピードで押し切る血統。成長力もありそう。

馬券の狙い目→スピードタイプだが距離の融通は利きそう。小回りのローカルコースや平坦コースの軽い馬場で先行力を生かす形が理想。