ダートにも女帝誕生 サンビスタ&ミルコが歴史を塗り替える

【佐藤直文 先週のレース回顧】
昨年から中京での施行となり、レース名も新たにしたチャンピオンズカップ。文字通り、各世代のチャンピオンが勢揃いした中で、前身のジャパンカップダート時代から続いていた牝馬受難の歴史を、6歳牝馬サンビスタが見事に覆した。

佐藤直文 レース回顧
チャンピオンズカップ金鯱賞ステイヤーズS
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ミルコの完璧なエスコートで サンビスタ 【チャンピオンズカップ】

 装いを新たにして2年目のチャンピオンズカップだが、JCダート時代も含めた15回の歴史で、牝馬は優勝どころか馬券対象にもなっていなかった。その歴史を覆したサンビスタ。昨年は前有利の流れを4着まで追い上げていたことを考えれば、けっして驚くべき結果ではないはずなのだが…。

 最初のコーナーまでに何とかハナを奪ったコパノリッキーだが、後続のプレッシャーもあって息の入らない流れに。前半1000m60秒2のラップは、昨年と比べても2秒1速かった。この流れの中で、サンビスタはいつもよりも一列後ろの位置取りだったが、これは結果的に正解だったと言える。道中で無駄に動くことなく、直線でスムーズに外へ持ち出し、コパノを掴まえに行ったホッコータルマエを目標に、鮮やかな差し切り勝ち。これぞミルコ・マジックと言える、非の打ち所がない完璧な騎乗ぶりだったが、状態の良さ、展開など、全ての歯車が噛み合ったことで、歴史を変える偉業が達成できたように思う。

サンビスタ

12番人気ながら2着に1馬身半差をつけて快勝したサンビスタ(撮影:日刊ゲンダイ)

 ノンコノユメにとっては、一見すると理想的なハイペースであったが、自身も追走に苦しむほどであった。ただ、直線では外へ持ち出さず、内をピッタリついたルメール騎手のこれまた好判断で2着に。最後までよく脚を伸ばして、力はアピールできたように思う。来春のフェブラリーSはベストの東京コース。改めて期待したい。

 サウンドトゥルーも、同様に追走に苦しんで、4コーナーではシンガリの位置であったが、そこから外へ持ち出しての猛追だった。上がり3ハロンはノンコノユメを上回っており、外へ持ち出したロスの分の3着と言えるが、目下の充実ぶりを示すことができたように思う。これまた、来年も大きなタイトルを狙えるだろう。

 4着ロワダルジャンは、勝ち馬の後を追うようによく伸びて、前走がフロックではないことを示した。流れが向いたことも確かだが、この馬もまだ4歳。このメンバーでやれたことは、今後に繋がるはずだ。

 ホッコータルマエは、逃げるコパノを目標に自分の競馬を貫いたものであり、今日の流れでは仕方のない5着。ただ、この馬には1800mは少し短いように思え、2000mの東京大賞典での巻き返しに期待したい。

 コパノリッキーは、絡んで来る可能性があったコーリンベリーが控えたものの、昨年逃げたクリノスターオーや、香港のガンピットも行く構えを見せたことにより、自分のペースで運ぶことができなかったもの。加えて、勝負どころからはホッコーに勝負を挑まれては、これまた仕方のない結果だ。

佐藤直文

筆者:


1963年、愛媛県生まれ。大学卒業後に入社し、当時(1馬)の看板評論家であった清水成駿に師事。坂路担当の調教班として馬の状態を自らの眼で確かめるとともに、独自の視点から発掘した穴馬を狙い撃つ予想スタイル。現、ラジオ日本、グリーンチャンネル解説者。

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