青葉賞を制したヴァンキッシュランは、皐月賞上位組と互角かそれ以上

佐藤直文 レース回顧
青葉賞
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本番でもと思わせる好時計 ヴァンキッシュランが勢力図を塗り替える

 ダービーへの切符を賭けた東京土曜の青葉賞は、前半こそ12秒台のラップが続いたが、1000mを通過した向正面からは、ラスト2ハロンまで11秒台のタイトなラップが続いた。前半と後半の差が大きく、形の上ではスローペースだが、前の馬にはキツい流れだったと言える。

 ヴァンキッシュランは、ペースが上がって縦長の展開となったあたりで、離れた中団の先頭グループという位置取り。自分のペースを守りながらも、レースの流れに乗った形で、直線では坂下からグンと伸びて勝負を決めた。前走アザレア賞の2分25秒9も優秀なタイムであるが、今回の2分24秒2は、そのままダービーでの決着タイムであったとしてもおかしくない好時計で、とにかく強かった。青葉賞は、勝ち馬はおろか出走組からダービー馬が誕生していないが、この時計と内容であれば、皐月賞上位組と互角かそれ以上の評価を与えていいのではないかとすら思える。

ヴァンキッシュラン

好時計で青葉賞を制しダービー候補に名乗りをあげたヴァンキッシュラン(撮影:日刊ゲンダイ)

 2着レッドエルディストは、メンバー唯一となる33秒台の上がりを駆使したが、これは完全な仕掛け遅れで、鞍上も少々雑な競馬をしたと言える。もう少し流れに乗せる競馬でも、同じような末脚は使えたと思えるし、勝ち馬との着差も力差ではないだろう。当然、ダービーでも有力候補にノシ上がった勝ち馬と同等レベルの評価を与えていいが、本番では、いったい“何強”となるのだろうか。

 レーヴァテインは、そこから3馬身も水を開けられての3着であり、決定的と思える差。一息入ったことにより、反応が今ひとつだった印象を受けたが、いずれは走ってくる馬であり、成長を待ちたい。

 4着プロディガルサンは、前で運んで勝負に行ったが、今日のところは厳しい流れと久々が応えたと言えよう。ただ、これで大きく崩れなかったあたりは力の証明であり、賞金で出走できそうな本番での変わり身は期待できるはずだ。

 5着メートルダールは、後方で脚は溜まったはずであり、もっと伸びて良かったと思えたが、前走からの成長が見られなかった。2400mという距離自体も長いのかもしれない。

 マイネルハニーは、果敢に逃げて、途中から後続に突かれる形でペースも上げたが、これはこれで自分の競馬ができたように思う。スローで逃げるよりも平均以上のペースで逃げて、後続に脚を使わせる形が理想の馬であり、今日の8着という結果は、距離が長かったと見るべきだ。2000mまでなら、この競馬でいい。最後方から差を詰めただけのアルカサルは、ちょっと期待外れの結果であったが、ドリームジャーニー産駒は、ラストでビュッと脚を使える小回りコースの方が合うのではないだろうか。

佐藤直文

筆者:


1963年、愛媛県生まれ。大学卒業後に入社し、当時(1馬)の看板評論家であった清水成駿に師事。坂路担当の調教班として馬の状態を自らの眼で確かめるとともに、独自の視点から発掘した穴馬を狙い撃つ予想スタイル。現、ラジオ日本、グリーンチャンネル解説者。

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