54キロは恵量 完勝ゼーヴィントが強豪待ち構える秋の舞台へ

佐藤直文 レース回顧
ラジオNIKKEI賞
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スタート決めてスムーズに ゼーヴィント

 当日に心配された雨もパラパラ程度で済み、馬場への影響はほとんどなかったと言えるが、序盤で折り合いを欠く馬もいたとはいえ、けっして遅いペースではなかった。力があればどんな位置取りからでも勝ち負けになる流れだったが、やはり道中でどれだけスムーズに運べたかが勝負の明暗を分けたと言えよう。

 ゼーヴィントは、最内枠から課題のスタートを決めてスムーズに流れに乗れていた。前走のプリンシパルSでは出遅れて脚も余してしまったが、本来は器用さがある馬であり、今回のような上手な立ち回りができる馬。能力を考えても、54キロのハンデは他馬との比較で恵まれていた印象を受け、秋が楽しみになる完勝であった。

ゼーヴィント

ディープインパクト産駒のゼーヴィントがラジオNIKKEI賞を快勝(撮影:日刊ゲンダイ)

 2着ダイワドレッサーは、序盤で仕掛けて好位のポジションを取りに行き、道中でも我慢が利いていた。4コーナー手前では鞍上の手も激しく動き、一旦はそこまでかと思わせながら、そこからが渋太かった。これまでにも厳しい流れの競馬を経験してきたことが生きたのだと言える。

 3着アーバンキッドは、枠なりに外を回らされる競馬で、今日の馬場を考えれば厳しい形となった。ただ、これまでも2着が多いように、もうワンパンチ足りないことも確かだ。

 4着アップクォークは、出遅れ自体は許容範囲と言えるものだったが、少しエンジンのかかりが遅いところがある馬であり、直線半ばからはよく伸びていたが、脚は余っていた印象。新潟ならばこれで届くのだろうが、小回り福島ではもうワンテンポ早めに進出するなど、ひと工夫が欲しかった。

 5着ブラックスピネルは、大外枠で出遅れたことで、腹をくくっての後方待機策。脚がたまったことで、最後は大外から目立つ脚を使ったが、ここまでとなったのも仕方がない。やはりトップハンデもキツかったのだろうし、小回りの適性も一息だったか。

 ジョルジュサンクは、早目に動いて4角先頭。残り1ハロンの時点でも内から完全に抜け出していたが、最後に後続に捕まったもの。ただ、距離はもっとあっていいタイプであり、6着という着順以上に評価できる内容ではあった。

佐藤直文

筆者:


1963年、愛媛県生まれ。大学卒業後に入社し、当時(1馬)の看板評論家であった清水成駿に師事。坂路担当の調教班として馬の状態を自らの眼で確かめるとともに、独自の視点から発掘した穴馬を狙い撃つ予想スタイル。現、ラジオ日本、グリーンチャンネル解説者。

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