今年も難解決着! 神ってる福永のガリバルディが初重賞V

佐藤直文 レース回顧
中京記念
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神ってる福永のコース取りで ガリバルディが重賞ゲット

 施行時期と距離が変更されてサマーマイルシリーズの第一戦となった2012年以降、1番人気も2番人気も連に絡まないどころか、馬券対象にすらなっていない。GIIIのハンデ戦なら、さも当然と言えなくもないのだが、開催最終週に組まれることもあって、実力以上に荒れた馬場でのコース取りが勝負を分ける傾向にある。ただ、それを十分承知の上で予想を組み立てても、的中は容易ではなかった。上位人気馬も、やはり揃って討ち死にしたように、いくら能力を精査し比較しても簡単には攻略できないレースであることを肝に銘じておきたい。

 ガリバルディは、オープン昇格後の3戦が連続5着とやや頭打ちの感も否めなかったが、何より勝因は鞍上だろう。土曜5勝、日曜4勝の固め打ちで中京リーディーングに輝いた福永騎手が、勢いを駆って勝利に導いたと言える。前々で運んでいた馬を大胆な後方待機策で、そして直線でもどこを通れば突き抜けられるかを熟知したかのようなコース取りは、見事と言う他なかった。もちろん、馬にもコースへの適性があったと言えるが、今日のような競馬ができるのなら、今後の期待も高まるだろう。

ガリバルディ

大外を突き抜けた福永騎乗の7番人気ガリバルディが優勝(撮影:日刊ゲンダイ)

 ピークトラムは、自分のリズムで先行して、直線でも馬場のいい外目へ持ち出して一旦は抜け出す形。目下の充実ぶりを示す内容だったが、勝ち馬には出し抜けを食らったものであり、仕方のない2着だ。

 3着ケントオーは、勝ち馬同様にテンから折り合い重視で道中は最後方。その分だけ巧くラストの瞬発力を生かせたものであるが、もう一列前、勝ち馬と同じ位置取りで運べていれば、際どい勝負になっていたはずだ。

 4着ダンスアミーガは、外枠からうまく中団で流れに乗れていた。単勝最低人気ながらアワヤの激走であったが、これまたレース運びひとつで、これくらいの馬でも好走できるというレースの性格を表わすものだろう。

 5着ダノンリバティは、最後に一番大外から脚を伸ばしたが、エンジンのかかりが少し遅かった。芝の重賞で勝ち負けになるには、そのあたりが課題かもしれない。

 ダッシングブレイズは、4角手前から鞍上の手が動き、直線でもサッパリ伸びず。道中でモマれたこともあったが、それにしてもここまで負ける馬ではない。気性的な難しさに加え、状態面でも本調子になかったか。トウショウドラフタは、内目の枠で出負けして、そのまま終始内を回る形。どこかで外へ持ち出すことができれば、これまたここまで大きく負けることはなかったと思えるが…。

佐藤直文

筆者:


1963年、愛媛県生まれ。大学卒業後に入社し、当時(1馬)の看板評論家であった清水成駿に師事。坂路担当の調教班として馬の状態を自らの眼で確かめるとともに、独自の視点から発掘した穴馬を狙い撃つ予想スタイル。現、ラジオ日本、グリーンチャンネル解説者。

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