色々な意味で驚かされた小倉記念 クランモンタナが初重賞V

佐藤直文 レース回顧
小倉記念
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ブービー人気の激走に ビックリしたなぁモンタナ

 小倉記念は、色々な意味で驚かされた一戦。エアレーションやシャタリング作業により、例年よりもクッション性が保たれ、少し時計のかかる馬場だとはいえ、決着タイムの2分0秒0は、えっ?という数字だ。前半1000mが60秒5というスローペースだったにしろ、前の週の500万特別で1分59秒4、そこから特に馬場が悪化しているとは思えない。良馬場としては2001年以来となる2分を切れなかった決着に、メンバーの質を疑いたくもなるのだが…。

 そして、勝ったクランモンタナの走りにもビックリした。テンから熨斗を付けて行ったのはともかくとして、道中でも気合を付けながらの2番手追走。そのせいか、逃げたメイショウナルトがペースを上げた3角手前から鞍上の手が激しく動き、さらには鞭も入って直線へ。手応えの悪さは歴然としていたが、それで勝ったのは驚くべきことだ。この距離で、これだけ鞍上の手が動きっぱなしで勝つ馬はそうそうお目にはかかれず、さぞや和田騎手も疲れたことだろうが、年齢的にズブさを増した馬を最後まで気を抜かせずに走らせた好プレーと言えるだろう。ただ、前述したように遅い決着タイムでの勝利をどこまで評価できるかについてはは、疑問視せざるを得ない。

クランモンタナ

ズブさを見せながらも積極策で小倉記念を制したクランモンタナ(赤帽)(撮影:日刊ゲンダイ)

 2着ベルーフは、この馬としては早目に仕掛けられて直線でもうまく外へ持ち出せていた。着差を考えれば、その後に弾かれる不利が痛かったとはいえ、この形の競馬がべストと思われるし、意外と直線がフラットなコースも合っているのだろう。

 3着エキストラエンドも、小倉コースは合っているのだと思えるが、それでも2000mは長いと思える馬。1600~1800mならまだ重賞でもチャンスがある。

 4着ダコールは、2着馬同様に直線で前をカットされる不利が痛かったとはいえ、スムーズでも前には届かなかったか。年齢とハンデを考えれば本当に頭の下がる走りを続けているが、如何せんラストが甘い。

 5着マーティンボロは、いい手応えで進出したが、直線半ばで外へヨレて脚色が鈍ってしまったあたり、まだ本調子のデキになかったか。

 サトノラーゼンは、陣営からは復調をアピールするコメントこそあったが、調教ビデオで見て受けた“まだまだ”の印象通りのレースぶり。こんな馬ではないはずだが、復活への道は険しそうだ。アングライフェンは、勝負どころから外をマクる形で進出したものの、見せ場止まりに。結果的に脚を使うのが早過ぎたのだろうが、重賞で通用するだけの力も身に付いていなかったか。

佐藤直文

筆者:


1963年、愛媛県生まれ。大学卒業後に入社し、当時(1馬)の看板評論家であった清水成駿に師事。坂路担当の調教班として馬の状態を自らの眼で確かめるとともに、独自の視点から発掘した穴馬を狙い撃つ予想スタイル。現、ラジオ日本、グリーンチャンネル解説者。

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