安定逃げケイティブレイブ ムカムカを解消したいグレンツェント

優馬TM座談会
レパードS

人気は二分 逃げるケイティ追うグレン

デスク「過去7回の歴史で、1番人気が5勝、2番人気が2勝というデータが示すとおり、レパードSは“日本一堅い重賞”と言っていいかもしれんが、今年も上位2頭が人気で他馬を大きくリードしそうな様相だな」

武井「出走馬の多くが条件馬という点でも、ある程度、力の差がはっきりしているレースですし、ここはメンバー唯一の重賞ウィナーであるケイティブレイブを信頼する手ですね。外枠から先行した前走にしても、追いかけて動いた有力馬たちが伸びを欠いたほどの厳しい流れでしたから、ユニコーンSを勝ったゴールドドリームの追撃を凌いでの2着は、勝ち馬に離されたとはいえかなり評価できると思います」

坂倉「逃げ先行策で常に安定したレースぶり。新潟1800ダートという舞台で、これ以上の武器はないですよ。人気でも逆らえないと思いますね」

ケイティブレイブ

前走JDDではゴールドドリームに先着したケイティブレイブ(撮影:日刊ゲンダイ)

デスク「ただ、人気を分けそうなグレンツェントには、3走前の伏竜Sで先着を許しているんだよな」

守屋「伏竜Sはレースの上がりがラスト1ハロンで13秒3もかかったもので、4角で早目に先頭に立ったケイティブレイブにはかなり厳しい流れ。力負けではないですよ。武豊騎手も前走でクセは掴んだはずですし、ミエミエの逃げになっても容易には止まらないと思います」

武井「展開については、仮に何かがハナを譲らなかったとしても、2番手から自ら勝ちに動ける馬ですから、心配はないでしょう」

デスク「重箱の隅をつつくようだが、初の新潟コースは大丈夫なのか?」

加茂「左回りは2歳時の東京でレコード勝ちしているんやし、“新潟に替わっても全く心配ない”と、目野師もキッパリ言うてはりました。前走からの中2週でも“体調も問題なし”とのことで、とにかくメンバーも楽になるここは、目論見どおりに“勝って賞金加算”となるはずですわ」

佐藤直「この世代のダート路線で、勝ち馬がコロコロ変わっていることは確かなんだけど、ジャパンダートダービーで一応は頂点に立ったと言えるキョウエイギアに対して、グレンツェントは2戦2勝なんだよ。前走のユニコーンSは後ろから行き過ぎただけだし、ケイティブレイブとの一騎討ちムードだけど、勝つのはこっちだと思うぞ」

小野智「私も二強の一騎討ちだと思いますが、そうなれば後ろに構えてマークできるグレンツェントの方が有利ですよね。伏竜Sでも実際に先着しているんですし、追い切りに乗った戸崎圭騎手も“鞍上に対して素直な馬ではないから乗り難しさはあるけど、持っている力は相当なレベル。走らせ甲斐があります”と。相手を一頭に絞って、シミュレーションもバッチリのようですよ」

大江原「いくら乗り難しいとはいえ、前走は後ろで構え過ぎた感じで、展開のアヤで負けた形だよな。本来は早目スパートでもバテない渋太さがある馬だし、乗り方ひとつではダート路線でトップに立てる器だと思うぞ」

小島「その前走のユニコーンSについて加藤征師に話を振ると“ムカムカする”と前置きした上で“いくら何でもあの位置からでは届かない。流れに乗れていた上位2頭とは対照的だったし、力負けではない”と語ってました。その後は選択肢としてあったジャパンダートダービーを回避して、ここを目標に本気の仕上げをしてきましたが、非力な面もなくなって、トモに厚みが増しています。“ここを選択したのは間違いではなかった。まだノンコノユメ級とは言わないが、ここで負けるイメージはない”と超強気です。今や、ダートの素質馬を育てる第一人者の師の言葉ですから、素直に信じるしかないでしょう」

デスク「コジ&加藤征師の“超強気”には、過去に痛い目に遭ったこともあるけどな…」

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