上がり32秒9デビューは伊達じゃない 今後が楽しみブレスジャーニー

佐藤直文 レース回顧
サウジアラビアロイヤルカップ
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デンと構えて直線一気 ブレスジャーニー

 このレースにおいては、同じように直線の長い新潟2歳Sにも言えることだが、前走を上がり最速で楽勝している馬に好走のイメージが強いが、結果的には今年もそういう馬たちが上位を占めた形だ。雨の影響を受けたとはいえ、開幕週の馬場で前半3ハロンが35秒0の流れも、スローの瞬発力勝負を呼び込んだと言えよう。

 ブレスジャーニーは、3ヶ月ぶりの久々で、追い切りこそチグハグになったものの、仕上り自体は上々だった。今日のようなスローでも、行きたがる素振りを見せずに後方でデンと構え、直線でも鞍上のゴーサインに反応して見事な末脚を繰り出した形。6月のデビュー戦で敗れたとはいえ、上がり32秒9を計示した脚は伊達ではなかった。距離、コース、そして少し時計のかかる馬場と、条件が揃ったこともあったが、間違いなく今後が楽しみな馬である。

ブレスジャーニー

後方待機から直線他馬を豪快に差し切ったブレスジャーニー(撮影:日刊ゲンダイ)

 2着ダンビュライトは、直線で外から勝ち馬に並びかけられると内に逃げてしまったように、まだ気性面での若さを見せる走りだった。それでも食らいついて3着以下には3馬身差。この馬も相当な器、という評価は下げられない。ただ、これまで9頭が勝ち上がっているルーラーシップ産駒で、マイルで勝ったこの馬以外は全て1800m以上で勝ち上がっていることを考えれば、この馬も距離が延びてのクチと見ていいかもしれない。

 3着クライムメジャーは、スタートで出して行って好位で運ぶ形だったが、これまた若さを覗かせる走りが目立った。直線半ばで手応えが悪くなった割にはよく粘っていたが、気性面での成長が必要と言えるし、ある程度は脚を溜めて運ぶ形の方がいいかもしれない。

 4着ウィンドライジズは、キレ味勝負では分が悪いと見て早めに仕掛ける形となったが、最後まで脚は使っていた。距離はまだ延びても対応できそうだ。

 5着バリンジャーは、ラスト1ハロンを切ってからそれなりの脚を使っていたが、ゲート入りに手こずったように、この馬もまだ気性が若過ぎる。

 ロジムーンは、直線で2着馬が内に逃げたアオりを受けたが、その手前で抜け出すべきところでの反応が一息だった。不利がなかったとしても勝ち負けまでは厳しかっただろう。

佐藤直文

筆者:


1963年、愛媛県生まれ。大学卒業後に入社し、当時(1馬)の看板評論家であった清水成駿に師事。坂路担当の調教班として馬の状態を自らの眼で確かめるとともに、独自の視点から発掘した穴馬を狙い撃つ予想スタイル。現、ラジオ日本、グリーンチャンネル解説者。

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