大外一気でカフジテイクが重賞初V 良馬場なら本番でも好勝負

佐藤直文 レース回顧
根岸S
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これで東京1400ダート3戦3勝 カフジテイク

 最近3年の勝ち馬は昨秋の武蔵野Sで好走していた馬で、さらにここ2年はチャンピオンズCで6・8着だった馬が、2・3着と好走していたレース。終わってみれば、その近年の傾向にピタリと当てはまる馬が勝ったわけだが、一方では勝ち馬が本番のフェブラリーSでなかなか好走できないという傾向もあり、昨年のモーニンは久々の連覇例であった。ただ、良馬場ダートでの1分23秒0という優秀な決着タイムを考えれば、今年も、との期待をかけていいだろう。

 そのカフジテイクだが、出負けはいつものこととしても、序盤は少しポジションを探りながらの追走。勝利後の“もう少し前で運びたかった”という福永騎手のコメントにも頷けたが、途中からは腹を括って脚を溜め、直線でも大外へ持ち出したのは、結果的に大正解だったと思える。これで東京1400ダートでは全て上がり最速を計時しての3戦3勝で、しかも全て2着に1馬身以上の差を付けているのだから、この舞台では展開不問と言えるだろう。1ハロン距離が延びる本番では、武蔵野Sこそ3着止まりであったが、当時は重馬場ダートで時計が速過ぎたものであり、良馬場であればもうワンランク上の馬たちが相手でも好勝負になるはずだ。

カフジテイク

後方待機から大外一気の末脚で快勝したカフジテイク(黒帽)(撮影:日刊ゲンダイ)

 2着ベストウォーリアは、意外にも東京1400ダートが初めてであったが、中団で流れに乗ってタイミング良く抜け出す完璧なレース運び。勝ち馬には見えないところから一気に来られて抵抗できなかったが、58キロを背負って3着以下には2馬身半もの差を付けたのなら、強い2着である。近走は勝ち運にこそ恵まれていないが、力に衰えはなく、これまた本番が楽しみになった。

 3着エイシンバッケンは、4角では勝ち馬の内のシンガリだったが、そこから外へ持ち出さずに馬群に突っ込んだのが、結果的には失敗だったか。何度かブレーキをかけながらも、よく脚を伸ばしており、直線でスムーズに外へ持ち出せていれば、もっと際どい競馬になっていたはずだ。

 4着キングズガードは、今回はジックリと後方で脚を溜める形だったが、一息入っていた分か追っての反応がもうひとつで、ようやくエンジンがかかったのは残り1ハロンのあたりから。今なら距離延長もプラスだろうし、本番は叩いた上積みもあるだろうが、これで3戦連続で後塵を拝したカフジテイクとの差を埋めるのは厳しいかもしれない

 5着ニシケンモノノフは、先行・好位勢では一番の頑張りを見せ、目下の充実振りを示した形。ただ、左回りより右回りの方がスムーズに走れるタイプであり、右回りなら中央でも重賞制覇の日は近いはずだ。

 ベストマッチョは、中団の外目でスムーズに流れに乗れていたように見えたが、残り1ハロンから全く伸びなかったもの。昨年のモーニンのようなキャリア不足を補えるだけの能力が身に付いていなかったと言えるが、まだまだこれからの馬かもしれない。

佐藤直文

筆者:


1963年、愛媛県生まれ。大学卒業後に入社し、当時(1馬)の看板評論家であった清水成駿に師事。坂路担当の調教班として馬の状態を自らの眼で確かめるとともに、独自の視点から発掘した穴馬を狙い撃つ予想スタイル。現、ラジオ日本、グリーンチャンネル解説者。

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