いよいよ青葉賞からダービー馬が誕生? 遅れてきた大物アドミラブル

佐藤直文 レース回顧
青葉賞
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戦国ダービーへまた一頭 アドミラブル

 ダービートライアルの青葉賞は、2分23秒6という従来のレースレコードをコンマ5秒も上回る好時計での決着。馬場コンディションの良さに加えて、2ハロン目から4ハロン目まで11秒台のラップが続いた淀みのないペースが生んだものと言え、実際に2馬身半差の2着馬も従来のレコードを上回る走破時計だった。これは、過去のダービーの決着タイムと比較しても近年の名馬と肩を並べる時計である上に、その勝ちっぷりを考えれば、今年こそ青葉賞からダービー馬が誕生、との期待もかけていいだろう。

 そのアドミラブル。最後方からジックリ運んで折り合いを付けた形だが、パドックでは幼い面も見せていただけに、序盤のペースが流れたのは好材料だった。少し早いかとも思われた3角過ぎての仕掛けも、それはそれで鞍上に自信があったのだろう。残り400mで先頭に立って勝負を決めた内容は、文句の付けようがない勝ちっぷりだった。前述した優秀な時計に加え、皐月賞を終えてもいまだ混沌としている今年のダービー路線において、主役を演じるだけの素材であることは確かだ。あとは、直線でもフラついたように気性の問題と、中3週での再輸送をクリアできれば、間違いなく本番でも勝負になる。

アドミラブル

レースレコードで青葉賞を制したアドミラブル(撮影:日刊ゲンダイ)

 2着ベストアプローチは、マクリ気味に仕掛けた勝ち馬の後を追って進出し、一旦は馬体を併せるかのシーン。結果は完敗だが、勝負に行っての2着確保は評価していい。

 3着アドマイヤウイナーは、直線では2着馬の後を追う形となったが、伸びはジリジリ。ただ、距離を延ばして良さは出ており、いずれは長距離戦で活躍できそうだ。

 4着ポポカテぺトルは、今日の流れで上位3頭よりも前で運んでいたことを考えれば、立派な内容。これまた長距離の適性は十分に示した一戦だ。

 5着サーレンブラントは、直線で外からそれなりの脚を使っての入着。器用さには欠けるが、未勝利勝ちもこの舞台だったように、東京なら自己条件はアッサリ勝てる馬だろう。

 トリコロールブルーは、まだ成長途上の感を受けた前走からの良化は窺えたものの、最後は完全に息切れしており、2400mは少し長いと感じた。

佐藤直文

筆者:


1963年、愛媛県生まれ。大学卒業後に入社し、当時(1馬)の看板評論家であった清水成駿に師事。坂路担当の調教班として馬の状態を自らの眼で確かめるとともに、独自の視点から発掘した穴馬を狙い撃つ予想スタイル。現、ラジオ日本、グリーンチャンネル解説者。

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