初コースも道悪も全てが追い風に ルミナスウォリアーが重賞初V

佐藤直文 レース回顧
函館記念
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強気の競馬がハマった ルミナスウォリアー

 開幕からレコードが連発した例年以上の高速馬場に、逃げ・先行馬がズラリと揃った函館記念。前が競らなかったとしても平均以上のペース、もしくは勝負どころから一気にペースアップ、という展開を多くの人が予想したと思えるが、夜半からの雨が午後には強くなってレース直前まで降り続いたことにより、展開予想も絵に描いた餅になってしまった。前半1000m通過が60秒6、そこからゴールまでも60秒6。しかも11秒台のラップは最初の2ハロン目とラストから2ハロン目のみという全く単調な流れは、良馬場ではとても予測できなかったはずだ。レースの上がりが36秒2とかかっても、とても後ろからは差せない馬場では、道中の位置取りが全てだったように思える。

 ルミナスウォリアーは、重以上の道悪は初体験であったが、メイショウサムソン産駒らしく全く苦にしなかったどころか、いつも以上の行きっぷり。これまた初めての函館コースも、ドンピシャだったと言える。そして何より、道中は中団の外目をストレスなく運び、3角過ぎから一気に仕掛けて4角では先頭集団の一番外、という強気の競馬が見事にハマった。“巧く立ち回れば小回りでも問題ない”という厩舎コメント通りのレースができたように思う。

 2着タマモベストプレイは、外枠もあって出して行ったが、意外と内枠の馬が行かずに3着馬とともに序盤を先導する形。ただ、その後に一息入れることができたことが、ラストの2着争いを制する伸びにつながったと言える。

 3着ヤマカツライデンも、思い切って行ったのが大正解だった。直線では一旦沈んだかと思わせながら、最後に渋太く差し返すことができたのは、これまたハナを切る形でも息が入っていたからだろう。

 4着アングライフェンは、前走でハミを噛んでしまったので今回は舌を括ったとのことだったが、序盤の走りはやはり少し力み気味だった。ただ、位置取りや仕掛けのタイミングは良く、直線でも一旦は楽に2着確保のシーンがありながら、最後に伸び負けたあたりは距離が1ハロン長いと思える。

 5着ケイティープライドは、道中がロスのない運びで昨年2着の再現も思わせる走りだったが、直線でインに進路が見つからず、外へ持ち出した分、届かなかった。それでも2着とタイム差はなく、コース適性は示したと言える。

 サトノアレスは、前走同様にある程度のポジションで運べていたし、直線でもスムーズに外へ持ち出すことができた。ただ、そこからスパッとキレなかったのは馬場だろう。稍重くらいまではこなせても、今日のような馬場では持ち味が生かせない。ステイインシアトルは、同型も多かったことで、好位で流れに乗せる気の利いた競馬を試みた形だが、やはりハナに行かないとダメな馬なのか。

佐藤直文

筆者:


1963年、愛媛県生まれ。大学卒業後に入社し、当時(1馬)の看板評論家であった清水成駿に師事。坂路担当の調教班として馬の状態を自らの眼で確かめるとともに、独自の視点から発掘した穴馬を狙い撃つ予想スタイル。現、ラジオ日本、グリーンチャンネル解説者。

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