ラッキーライラックが無敗対決を制す 上位3頭は桜花賞でも期待

佐藤直文 レース回顧
阪神ジュベナイルフィリーズ
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父に大きなプレゼント ラッキーライラック

 半マイル47秒7という緩めの流れで、瞬発力はもちろんのこと、位置取りや折り合いなどを含めた操作性の高さが問われる形となった。単勝で10倍を切った上位人気5頭がいずれも“無敗馬”というサバイバルレースで、結果も3着までをその無敗馬が占めたわけだが、少なくともこの3頭は桜花賞でも期待が持てるはずだ。

 ラッキーライラックは、過去2戦よりも控えての中団で、前に2着馬を見る形でピタリと折り合えていた。勝負どころからの進出もスムーズで、直線では先に抜け出した2着馬をキッチリと捉える完璧なレースぶりだった。新種牡馬として、勝ち上がり率ではロードカナロアに大きく遅れを取っているオルフェーヴルだが、その父ステイゴールドもそうだったようだったように、コンスタントではないものの飛び切りの大物を輩出するタイプなのだろう。距離も延びて全く問題はなさそうであり、来春の牝馬戦線はこの馬が中心となるはずだ。

ラッキーライラック

デビューから無傷の3連勝で2歳女王となったラッキーライラック(緑帽)(撮影:日刊ゲンダイ)

 2着リリーノーブルは、序盤こそ少し行きたがっていたが、外枠からの先行勢をやり過ごしてからはスムーズに運べていた。勝ち馬との差も先に抜け出して目標になった分とも言えたが、追われての反応が一息だった印象も受け、やはり中一週の影響が微妙にあったか。いずれにしろ、力の差はないと見ていいだろう。

 3着マウレアは、中団のインでジックリ脚を溜める形で、初の右回りでもスムーズなコーナーリング。直線では2着馬の直後で少し追い出しを待たされるシーンがあったのは残念だったが、これまた力の差はないと思える内容だった。

 4着トーセンブレスは、上位3頭には水を開けられたものの、後方から運んで上がり3ハロンは勝ち馬と並んで最速タイなら、能力自体は示している。これで器用さを身に付けてくれば、上位組と差のない競馬も可能だろう。

 5着モルトアレグロは、初のマイル戦だったことを考えればよく頑張っていた。まだはっきりとした適性はわかならいが、この距離まではこなせるタイプだろう。

 ソシアルクラブは、いい素質を持っていることは確かだが、如何せん走りがまだ若い。キャリアを積んでの成長待ちだろう。ロックディスタウンは、大外枠からポジションを取りに行ったことで掛かってしまったのが全てだろう。久々に加えて長距離輸送の影響もあったかもしれないが、気性的な難しさの解消が今後の課題となる。

佐藤直文

筆者:


1963年、愛媛県生まれ。大学卒業後に入社し、当時(1馬)の看板評論家であった清水成駿に師事。坂路担当の調教班として馬の状態を自らの眼で確かめるとともに、独自の視点から発掘した穴馬を狙い撃つ予想スタイル。現、ラジオ日本、グリーンチャンネル解説者。

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