【阪神ジュベナイルF回顧】完成度“高”アスコリピチェーノは「ハープスター以来」も視野

佐藤直文 レース回顧
阪神ジュベナイルフィリーズ

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強敵不在を追い風に アスコリピチェーノが無傷で戴冠

  決着タイムの1分32秒6は、コースレコードにコンマ3秒差、4年前のレシステンシアをコンマ1秒更新するレースレコードだった。極端に速い時計の出る馬場状態ではなかっただけに、相当優秀な時計であり、世代の番付で横綱級が回避していたことを考えると、この世代の牝馬もまた全体のレベルが底上げされていると見るべきだろう。

 アスコリピチェーノは、スタートを五分に出て道中は好位直後の理想的な位置取り。しかも周りの馬の動きにも惑わされることなく自分のリズムで追走ができていた。直線を向いて労せず前が開くポジションを見つけると一気に抜け出し、外から並びかけた3着馬と内から迫る2着馬を凌いでの快勝だった。3ヶ月ぶりの実戦ながら、抜群のセンスと能力を含めた完成度の高さを示しての無傷戴冠。その後に伸び悩む馬も多い新潟2歳Sの勝ち馬だが、ちょうど10年前のハープスター以来となるクラシック制覇も、当然視野に入ることだろう。

アスコリピチェーノ

3番人気のアスコリピチェーノ(手前)が3連勝で2歳女王に

 2着ステレンボッシュは、勝ち馬を前に見ながらの追走。少し反応が遅れたことで、勝ち馬の外に進路を取ることができずに届かなかったが、ゴール前では一番の伸びを見せており、距離が延びていいタイプだろう。

 3着コラソンビートは、直線では勝ち馬と併せる形で一旦は前に出るシーンもあったが、最後に伸び負けしたのは、ここ2戦から1ハロン距離が延びた分だったか。ただ、もう少し器用さを身に付ければ、この距離も十分にこなせるはずだ。

 4着サフィラは、枠なりに外を回らされるロスの多い競馬で、直線でも脚は使っていたが、上位3頭からは大きく離された形。まだまだこれからの馬だろう。

 キャットファイトは、好スタートを切って掛かりそうになり、抑えたことで結果的にポジション取りが悪くなってしまった。持ち前のスピードを生かすことができなかったが、この馬もまた、これからの成長に期待したいところだ。

佐藤直文

筆者:


1963年、愛媛県生まれ。大学卒業後に入社し、当時(1馬)の看板評論家であった清水成駿に師事。坂路担当の調教班として馬の状態を自らの眼で確かめるとともに、独自の視点から発掘した穴馬を狙い撃つ予想スタイル。現、ラジオ日本、グリーンチャンネル解説者。

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