混戦必至のメンバー 実績がモノを言うダービー卿CTの結論は…

重賞データ攻略
ダービー卿CT

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 春の大一番、安田記念を目指すマイラー達が集結するハンデ重賞、ダービー卿CT。混戦必至のメンバー構成で馬券も難解だが、データ班の出した結論は?

4~5歳、関東馬がリード

 近年ではモーリスやロゴタイプといった馬がここから安田記念でも好走。少し気は早いが春のマイル王決定戦へ向けて重要な一戦になるかも。

東西別成績(過去10年)
関東馬〔8.5.8.66〕
関西馬〔2.5.2.65〕

 関東馬に地の利がある様子。とはいえ、阪神開催だった2011年も関東馬が1、3着。賞金に余裕のある関西馬がGIIのマイラーズCや京王杯SCへ向かうとすれば納得の数字か。

年齢別成績(過去10年)
4歳〔3.4.2.33〕
5歳〔6.3.5.25〕
6歳〔1.1.2.35〕
7歳以上〔0.2.1.38〕

 連対馬20頭中16頭までが4~5歳馬。連軸には高齢馬は推しづらい。

準OP勝ち直後でも可能性あり

 ステップ別の成績は以下の通り。

前走レース別成績(過去10年)
東風S〔3.3.3.19〕
武庫川S〔2.0.0.1〕
東京新聞杯〔1.1.0.15〕
中山記念〔0.1.4.11〕
1600万〔3.2.1.9〕
OP特別〔3.3.4.51〕
GIII〔4.3.0.47〕
GII〔0.1.4.18〕
GI〔0.1.0.4〕

 昨年の勝ち馬を出しているように、東風S組が一歩リード。好走の条件としては東風S5着以内〔3.3.1.11〕、同5番人気以内〔3.3.0.9〕がひとつの目安になる。

斤量別成績(過去10年)
54キロ以下〔2.1.3.33〕
55キロ〔2.2.2.28〕
56キロ〔3.3.3.35〕
57キロ〔1.2.1.17〕
57.5キロ〔2.1.1.6〕
58キロ以上〔0.1.0.10〕
斤量増〔3.3.1.26〕
斤量減〔6.3.6.62〕
増減なし〔1.4.3.43〕

 斤量減での好走は昇級初戦となる前走・1600万組に多いが、前走のOP特別で2~3着だった馬も〔2.1.1.5〕という成績。一方、斤量増の組は前走1着馬が〔0.0.0.8〕、前走・GIIIだった馬が〔3.1.0.7〕。GIII敗戦、斤量増での巻き返しに気を付けたい。ただし、58キロ以上となると割り引きが必要。

意外と厳しい実績面

 1600万勝ち直後の馬の好走例も目立ち、ハンデGIIIらしいレースでもあるのだが、意外にも重賞での実績は必須なレース。

ダービー卿CT連対馬のポイント(過去10年)

  • 重賞5着以内、もしくは0.5秒差以内(20頭中19頭)
  • 芝1600mで勝利経験(20頭全馬)
  • 芝1600mで複勝率50%以上(20頭中16頭)
  • 中山芝で3着以内(阪神開催時を除く18頭中15頭)

 1600万を勝ったばかりの馬でも以前に重賞で好走歴があったという馬がほとんど。中山での実績もあるゴールドサーベラスヒーズインラブといった上がり馬に飛び付きたくなるが、ここは慎重に構えたい。

 実績面のポイントを全てクリアしたのはキャンベルジュニアグレーターロンドンマルターズアポジーレッドアンシェルロジチャリスの5頭。レッドアンシェルは関西馬で中山が初となるが、メンバー唯一の4歳馬。大阪杯の当コラムでも述べたが、勢いのある世代だけに要注意。

レッドアンシェル

初コースになるレッドアンシェル(右)もピックアップ(撮影:日刊ゲンダイ)

 マルターズアポジーは58キロという斤量がネックだけに、今回は見送り。グレーターロンドンは前走・GIIIで敗戦→斤量増のパターン。この実績で56.5キロなら巻き返せそう。ロジチャリスは東風Sで3番人気8着からの臨戦。前走の着順は悪いが、そこは昨年の覇者。同じく昨年2着のキャンベルジュニアと共に押さえておきたい。

結論

レッドアンシェル
グレーターロンドン
ロジチャリス
キャンベルジュニア

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