マイル界に新星誕生 ヒーズインラブは「まだまだ良くなる馬」

佐藤直文 レース回顧
ダービー卿CT
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見せ付けた巧者ぶり ヒーズインラブ

 中山は今週からBコースに替わったとはいえ、少し時計のかかる今の馬場で1分32秒2の決着タイムはかなり優秀で、4年前にモーリスがマークしたレースレコードに並ぶ記録であった。そのモーリス級とは言わないまでも、同じように準オープン勝ちから臨んだ勝ち馬には、今後もそれ相応の期待をかけていいだろう。

 ヒーズインラブは、条件戦よりもペースが流れたこともあってか、いつもよりは後ろのポジションでの追走となったが、絶好の手応えで直線を向くと馬群をこじ開けて鋭い伸びを見せた。これまでの実績が示す通りに中山マイルでの巧者ぶりを見せ付けたと言えるが、心身ともに成長が窺え、まだまだ良くなる馬であろう。

ヒーズインラブ

重賞初挑戦で見事な走りを見せたヒーズインラブ(撮影:日刊ゲンダイ)

 2着キャンベルジュニアは、昨年に続いての2着惜敗となったが、プラス10キロの余裕残しの馬体で、昨年よりも時計を2秒半も詰めたのだから立派なもの。6歳とはいえ、レースを使っていない分、馬はまだ若く、叩いて馬体が締まるはずの次はもっと走れるだろう。

 3着ストーミーシーは、不利な外枠ではあったが、ゴチャ付くことなく外目を回ったことで、自分の競馬ができていた。ただ、今日のような脚は中山だからこそ使える馬で、これが東京だと話は別、という馬でもある。

 4着テオドールは、近走とは一転して後方でジックリと運ぶ形だったが、道中でロスなく脚を溜められたこともあって、直線ではなかなかの伸び。こういう競馬の方が合っているのだろう。

 5着グレーターロンドンは、落ち着きもあり、展開も流れたことで4コーナーでもこの馬なら十分に届いていい位置取りだった。ただ、残念ながら狙った最内が開かず、完全に脚を余してのゴール。けっして悲観すべき内容ではなく、東京に替われば見直しが必要だ。

 レッドアンシェルは、中団のインで脚を溜め、直線でも特に前が塞がるシーンもなかったが、思いのほか弾けなかった。馬群でストレスの溜まる競馬が苦手というのは、マンハッタンカフェの特徴でもあるのだが、そもそも中山コースが合わないのかもしれない。マルターズアポジーは、外からジワーっとハナに立つ形で、この馬にとってのオーバーペースでもなかったが、溜め逃げよりも後続との差を広げて脚を使わせる方がいいのではないか。

佐藤直文

筆者:


1963年、愛媛県生まれ。大学卒業後に入社し、当時(1馬)の看板評論家であった清水成駿に師事。坂路担当の調教班として馬の状態を自らの眼で確かめるとともに、独自の視点から発掘した穴馬を狙い撃つ予想スタイル。現、ラジオ日本、グリーンチャンネル解説者。

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