待望の3歳千二重賞は、アレヨアレヨとゴールドクイーン

佐藤直文 レース回顧
葵S
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千二で逃げたら止まらない ゴールドクイーン

 昨年までオープン特別として行われていたレースが昇格した形の新設重賞だが、例年、サマースプリントシリーズで3歳馬の活躍が目立っていることを考えても、この時期にステップとなる重賞の新設は納得できる。ファルコンSが1400mに延長された2012年以降、存在が消えていた3歳限定の1200m重賞が復活したという点でも意味のあるもので、第1回にふさわしいフルゲートの一戦となったのも当然だろう。

 ゴールドクイーンは、主導権争いも注目された中、内枠から抜群のスタートを決めて難なくハナへ。テンの3ハロンは33秒9で、けっして緩いペースではなかったが、全く絡まれることなく運べたことで、直線を向いても余力が十分に残っており、危なげのない逃げ切りだった。復帰後は、ダートや距離で適性を探る形だったが、やはりフェニックス賞勝ちのように、この距離で先手を取る形がベストの馬だろう。2歳夏の時点で結果を出してから先細りになる馬も多い中で、スプリント路線で楽しみな3歳馬が誕生したと言える。

ゴールドクイーン

“第1回”葵Sはゴールドクイーン(黒帽)が優勝(撮影:日刊ゲンダイ)

 2着は同着。まずラブカンプーは、デビュー2戦目から譲ったことのなかったハナを奪われる形となったが、2番手からでも競馬ができたのは大きな収穫。ここ2走の大敗も距離と見て良く、ショウナンカンプ産駒らしく直線平坦の1200mでは今後も目が離せない。

 トゥラヴェスーラは、前残り決着の中で、後方からよくここまで来たと言える伸び脚。ただ、この距離でも結果を出していたとはいえ、前半に置かれたあたり、距離はもう少しあった方がいい馬だろう。

 4着ウィズは、上手な立ち回りで2着争いに加わったものだが、時計面での裏付けがなかった中で、自身の時計を大幅に詰めて見せた点は大いに評価できる。

 5着アサクサゲンキは、内枠で立ち遅れたのは仕方なかったとしても、その後の行きっぷりも一息で後方から運ぶ形。ただ、直線では馬群を捌いて今までにない伸びを見せたものであり、これまた1200mより1400m、そして今日のような差す競馬が理想かもしれない。

 アンヴァルは、好発を切りながら前に行く気を見せずに控えているうにち、どんどんポジションが悪くなったもの。ハナから控えて差す作戦だったのだろうが、今日の競馬で前で流れに乗せていたら、おそらく結果は変わったはず。ちょっともったいない競馬だった。

佐藤直文

筆者:


1963年、愛媛県生まれ。大学卒業後に入社し、当時(1馬)の看板評論家であった清水成駿に師事。坂路担当の調教班として馬の状態を自らの眼で確かめるとともに、独自の視点から発掘した穴馬を狙い撃つ予想スタイル。現、ラジオ日本、グリーンチャンネル解説者。

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