タイトルホースが還ってきた 秋は見ていろセイウンコウセイ

佐藤直文 レース回顧
函館スプリントS
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最内枠からハナ主張 セイウンコウセイ

 昨年が1分6秒8のレコード決着だったのに対し、今年は1分7秒6での決着。ただ、これは昨年の馬場が異常な高速状態だったものであり、今年の時計が通常レベルと見ていい。

 セイウンコウセイは、最内枠からハナを主張し、道中はビッシリとマークされる形だったが、最後までスピードが鈍らず、後続の追撃を凌ぎ切った形。テン3ハロンは33秒1で、4着と敗れた昨年は2番手で32秒4のラップだったが、ラップそのものよりも気分良くハナへ行けたのが最大の勝因だったろう。調教から着用していたチークピーシーズの効果もまた十分に感じられ、GI馬がようやく復活の狼煙を上げたと言える。

 2着ヒルノデイバローは、中団で流れに乗って直線では手応え以上の伸びを見せてのハナ差惜敗。函館コースは初めてだったが、洋芝適性の高いマンハッタンカフェ産駒であり、いわゆる“10日競馬”で見極めの難しい状態も良かったのだろう。

 3着ナックビーナスは、前を見る形の3番手で運んだが、直線では逃げた勝ち馬を捕まえられなかったばかりか、2着馬にも差されてしまった形。どんな相手でも、どう乗っても、2着3着というもどかしいタイプでもある。

 4着アドマイヤゴッドは、後方でジックリ脚を溜めて運び、直線でも外へ持ち出さず、馬群を巧く捌いて伸びたもの。他の掲示板勢は前目で運んだ馬が占めたという点でも、評価のできる内容だった。

 5着タマモブリリアンは、勝ち馬の直後で直線を向いたが、そこから外へ持ち出すスペースがなく流れ込んだ形。実績が示す通りは、函館コースは走る馬だ。

 ワンスインナムーンは、勝ち馬にプレッシャーをかけながら2番手で運んだが、直線を向いてアッサリと脱落。行き切る形の方がいいのかもしれないが、今日のところは久々の分だったか。ダイアナヘイローは、痛恨とも言える内枠での出遅れ。その後は無理せず終い勝負に賭けたが、直線でも前が詰まった上に、プラス10キロの馬体も少々重かったと言えるだろう。ジューヌエコールは、後方のインで脚を溜め、直線は前さえ開けばという手応えだったが、全く追えないままのゴール。滞在競馬で走りそのものには復調ぶりが感じられたが、今日のところは参考外の一戦だ。

佐藤直文

筆者:


1963年、愛媛県生まれ。大学卒業後に入社し、当時(1馬)の看板評論家であった清水成駿に師事。坂路担当の調教班として馬の状態を自らの眼で確かめるとともに、独自の視点から発掘した穴馬を狙い撃つ予想スタイル。現、ラジオ日本、グリーンチャンネル解説者。

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