JRAがジョッキーのエージェント一覧を公開、その意義とは?

【馬声人語】
JRAのHPにてジョッキーのエージェント(騎乗依頼仲介者)の一覧が公開された。かねてから賛否両論あったエージェントだが、その問題点について考えてみたい。

馬声人語

エージェント一覧が遂に公開

 おそらく昨日であろうが、JRAのHPにおいてジョッキーのエージェント(騎乗依頼仲介者)の一覧が公開された。元々、トレセン内で公開(厳密には公開とは言えないが)されていたらしいが、ようやく我々の目にする所へ公開されたようである。JRAのHPを開き、「騎手・調教師データ」→「騎乗以来仲介者一覧」で見ることができる(PDFファイルなので注意)。

URLはこちら→http://www.jra.go.jp/datafile/meikan/agent.html

エージェント一覧が公開されたJRAのホームページ

エージェント一覧が公開されたJRAのホームページ

 当初、この報せを聞いた時、このリストがHPのどこにあるのか分からなかった。何故なら、更新情報を示すニュースの一覧になかったからである。結局のところ、何のアナウンスもなく、こっそりと公開されたわけである。ここに少なからぬ疑問を呈さざるを得ない。このリストが公正さをアピールするためのものであるなら、堂々と公開すれば良い。例えとして微妙な気もするが、「李下に冠を正さず」という故事がある。しかし私はこう思う。例え李下でも堂々と冠を正せば疑われる可能性は少ないのではないか、と。一連の事象で残念に感じるのはJRAのこういった姿勢だった。