充実する2歳中距離路線。クラシックにどう繋がる?
【馬声人語】
今週は来年のクラシックを狙う素質馬が揃った東スポ杯2歳S。昨年からテコ入れされた2歳の中距離路線だが、それがもたらす効果について今一度考えてみたい。
クラシックの登竜門、東スポ杯2歳S
2歳の中距離路線の充実が図られて今年で2年目。今週行われる東京スポーツ杯2歳Sは、昨年を上回るような好メンバーが集まったと言っても過言ではない。GIIIにしておくのが勿体無いくらいである。一方、2歳の中距離戦が増えることで、「ただでさえ頭数の集まりにくい条件なのに、更に分散してレース レベルが落ちるのではないか?」という意見も聞かれたが、果たしてそうなのだろうか。今回はこの点について考えてみたい。
今年の2歳中距離戦
今年の2歳中距離路線は以下の通り(500万以上の芝1800m~2000m、括弧内は今年の勝ち馬)。
8.15 コスモス賞 OP 札幌芝1800m (ラヴアンドポップ)
9.5 札幌2歳S GIII 札幌芝1800m (アドマイアヤエイカン)
9.19 野路菊S OP 阪神芝1800m外 (ロスカボス)
9.27 芙蓉S OP 中山芝2000m (プロディガルサン)
10.17 紫菊賞 500万 京都芝2000m (シルバーステート)
10.24 アイビーS OP 東京芝1800m (マイネルラフレシア)
10.31 萩S OP 京都芝1800m外 (ブラックスピネル)
11.1 きんもくせい特別 500万 福島芝1800m (ケルフロイデ)
11.8 百日草特別 500万 東京芝2000m (プランスシャルマン)
11.15 黄菊賞 500万 京都芝2000m (バティスティーニ)
11.23 東スポ杯2歳S GIII 東京芝1800m
11.28 京都2歳S GIII 京都芝2000m
12.5 葉牡丹賞 500万 中山芝2000m
12.6 シクラメン賞 500万 阪神芝1800m外
12.26 2歳500万 阪神芝2000m
12.27 ホープフルS GII 中山芝2000m
昨年と変わった点は2点。芙蓉Sが芝1800mから2000mへと変わった点と、エリカ賞が廃止されて平馬の500万条件戦になった点。数々のGI馬を輩出したエリカ賞 を廃止したのは、よりホープフルSを強調したいという意思の表れなのだろうか。それでは次にホープフルSのGII昇格の持つ意味についても考えてみたい。
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