「早目早目」で総崩れの先行勢 大外から飛んできた軽ハンデ馬

佐藤直文 レース回顧
マーメイドS

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鮮やかな大外一気 サラス

 前半1000m通過の59秒8はそれほど速くないと思われたが、結果的には後方待機勢が1~5着を独占。残り800mからの3ハロンが34秒3と速い一方で、ラスト1ハロンが12秒8も要した。好位~中団の馬達が早目早目に仕掛けたことで、先行勢には厳しい流れになったと言える。

 サラスは、自分の形の競馬を徹底したことが結果に繋がったと言えよう。これまでは2200mや2400mといった長めの距離や外回りコースを使ってきたが、一瞬の脚が生きるコースの方が、適性はより高かったということだろう。

サラス

斤量51キロのサラスがゴール直前で差し切りV(撮影:日刊ゲンダイ)

 2着レッドランディーニは、勝ち馬にハナ差だけ交わされはしたが、その勝ち馬と同様に大外を回して一旦は先頭。こちらは直線の長いコースの方が合っているタイプだろう。

 3着スカーレットカラーは、斤量を考えればよく走ったと言える。この馬は色々な形の競馬ができるのがとにかく強味。今後、相手が強くなったとしても、上位争いが可能な素質の高さがある。

 4着センテリュオは、後方からよく追い込んできてはいるが、上位馬との斤量差を考えれば、この辺りまで追い上げるのが精一杯だったのだろう。

 モーヴサファイアフローレスマジックは、ハンデ戦で斤量を背負っている中、勝ちに行く強い競馬を試みたことが結果的にアダとなった。今回のような展開で押し切れるほどの力が現状ではなかったということだろう。

佐藤直文

筆者:


1963年、愛媛県生まれ。大学卒業後に入社し、当時(1馬)の看板評論家であった清水成駿に師事。坂路担当の調教班として馬の状態を自らの眼で確かめるとともに、独自の視点から発掘した穴馬を狙い撃つ予想スタイル。現、ラジオ日本、グリーンチャンネル解説者。

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