この夏を締め括るにふさわしい決着 大敗レイエンダは馬装変更が…

佐藤直文 レース回顧
新潟記念
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オーナーもしてやったり ユーキャンスマイル

 1000m通過が58秒6というマズマズのペースで、どのポジションからでも各馬が力を出し切ることが可能な流れ。人気通りの決着ではなかったとはいえ、上位入線馬の力を素直に評価できる一戦だろう。余談ではあるが、今夏の競馬界の最大の話題と言えば、ディープインパクトとキングカメハメハという日本の生産界を牽引してきた大種牡馬が相次いでこの世を去ったこと。父たちとも同じオーナーの2頭の遺児が、ゴール前で激しい叩き合いを演じたという点では、この夏を締め括るにふさわしい戦いだったのかもしれない。

 ユーキャンスマイルは、久々の中距離戦ということもあってか、道中は中団後ろめポジションでジックリと脚を溜める形。直線入り口でもその位置取りは変わらなかったが、各馬が馬場の外目を狙って追い出されたところで、迷わずインを狙ったことで、労せずにポジションを上げることができた。イン突きの名手、岩田康騎手ならではの好判断だったと言えるが、比較的楽に抜け出せたことで、最後の2着馬の強襲も凌ぐことができたのだろう。菊花賞以降は長距離戦を使われてきた馬だが、新潟や東京のように直線の長いコースであればこの距離でもフルに力を発揮できる馬であり、何よりまだ4歳馬なら、今後は大きいところも狙えるはずだ。

ユーキャンスマイル

同じ勝負服2頭の叩き合いは内ユーキャンスマイル(青帽)が先着(撮影:日刊ゲンダイ)

 2着ジナンボーは、好位のインをロスなく運んで直線入り口からスムーズに馬場の外目へ持ち出した形。相手も外の馬と踏んだためか、内から抜け出した勝ち馬と馬体が合ったのはラスト数十mしかなかったが、完璧に近いレース運びで負けたのだから、今日のところは相手が一枚も二枚も上だった。これまた4歳馬だが、キャリアの差を考えれば、いずれは勝ち馬との力差も詰まるはずだ。

 3着カデナは、舞台替わりでも自分の競馬に徹して力を出し切ったもの。近走の好走がいずれも小回りコースでのものだったためか、人気的にも少し軽く扱われていたが、小倉記念とこのレースはこれまでも好走がリンクするケースが結構多く、いずれにしろ改めて復調ぶりをアピールしたと言える。

 4着ブラックスピネルは、とにかく距離やコース、ペースに関係なくハナへ行ってこその馬。メンバー次第ではあるが、常にマークは必要だろう。

 5着フランツは、勝ち馬と同じようなポジションで、同様の競馬ができていたが、直線での伸びはジリジリ。ただ、これまたキャリアを積むことによって、まだまだ力を付けそうな4歳馬だ。

 レイエンダは、終始、周囲に気を遣いながらの走りで全く余裕が感じられなかった。前走で効果的だったチークピーシーズを外しての調教が、集中力を切らさずに走ることができていた、ということで、実戦でも外して臨んだわけだが、これも裏目に出たか。

佐藤直文

筆者:


1963年、愛媛県生まれ。大学卒業後に入社し、当時(1馬)の看板評論家であった清水成駿に師事。坂路担当の調教班として馬の状態を自らの眼で確かめるとともに、独自の視点から発掘した穴馬を狙い撃つ予想スタイル。現、ラジオ日本、グリーンチャンネル解説者。

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