タワーオブロンドンは完璧 3着ダノンスマッシュは「もう一列…」

佐藤直文 レース回顧
スプリンターズS
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やはり強かった夏の王者 タワーオブロンドン

 天候に恵まれた上に、目下の高速馬場で1分6秒台の決着も推測できた一戦だったが、テン3ハロンが32秒8という数字が速いことは確かだが、予想されたほどのハイペースでもなかったか。前半を33秒6のラップで追走し、後半も33秒5でまとめた勝ち馬の走りは、このレースを連覇したロードカナロアを彷彿とさせるものであり、同様に4歳秋で初GIを制したという点でも、今後はその域に近づく可能性も十分にある。

 そのタワーオブロンドン。スタートを決めた上で、先に行きたい馬たちをスッと行かせて中団のポジションに収まり、序盤は最大のライバルであるダノンスマッシュを見る形だったが、3コーナー過ぎに外へ進路を取って自分のタイミングで動いたことで、4コーナーではダノンより前のポジションに。この時点でライバルとの勝負は済み、あとは前を追うだけという完璧なレース運びだった。早い時期から活躍していたとはいえ、この夏のスプリント路線への転身と成長曲線も一致したと言えるが、懸念された夏の疲労もケアして状態をキープさせた藤沢和師の名伯楽ぶりにも、改めて感心させられた。

タワーオブロンドン

ルメール騎乗のタワーオブロンドンがGI初制覇(撮影:日刊ゲンダイ)

 2着モズスーパーフレアは、とにかく自分の競馬ができたことが好走の因。競りかけて来る馬もいなかったことで、この馬としては楽なペースで逃げられた故の結果と見ることもできるが、同舞台のオーシャンSではテン32秒3の猛ラップで逃げ切った馬であり、4コーナーで後続をもっと引き離す形の逃げだったら、あるいは、のシーンもあったかもしれない。

 3着ダノンスマッシュは、勝負どころで下がってきた馬が邪魔になって勝ち馬に先を越されてしまったのが痛く、できればもう一列前で運んで勝ち馬より前で直線を迎えたかったところ。これまでは内枠を上手に立ち回れていたが、今日は内枠がアダとなった形であり、今後は道中のポジション取りを含めた自在性が求められるだろう。

 4着ミスターメロディは、好位から逃げ馬を追いかける形で、これまた自分の競馬はできていた。ただ、直線でスムーズに手前を替えられなかったあたり、右回りへの課題は残したと言える。

 5着レッツゴードンキは、7歳馬でもモノ凄くいいデキに映ったが、年齢的にズブくなっていて追走に苦労したものの、ここまで追い上げてきた脚力には衰えは見られなかった。

 リナーテは、自分のポジションで競馬ができていたが、ここ2戦のような脚が使えなかったあたり、中山の急坂を克服できなかったと見ていい。ディアンドルは、揉まれる厳しい競馬を強いられたことは確かだが、それ以前に力不足だったと言える。

佐藤直文

筆者:


1963年、愛媛県生まれ。大学卒業後に入社し、当時(1馬)の看板評論家であった清水成駿に師事。坂路担当の調教班として馬の状態を自らの眼で確かめるとともに、独自の視点から発掘した穴馬を狙い撃つ予想スタイル。現、ラジオ日本、グリーンチャンネル解説者。

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