「着差以上」ロードマイウェイ 9着ギベオンは「ちょっとかわいそう」

佐藤直文 レース回顧
チャレンジカップ

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止まらない連勝ロード マイウェイが更なる高みへ

 前半1000m通過が61秒2というスローな流れだったが、その後もペースが上がらず、完全な上がりの競馬となった。スローにもかかわらず、逃げた馬以外の掲示板を差し・追込勢が占めたのも、速い上がりが求められる競馬だったことを示している。

 ロードマイウェイは、出負け気味のスタートで、この連勝中にはなかった後方からの競馬となったが、勝負どころから手応え十分に大外を回って進出し、その勢いがゴールまで鈍ることはなかった。まさに着差以上の強さだったと言えるが、脚を溜める形で弾けて見せたのなら、今後の展望もさらに明るくなったはずであり、来年は大きなところも狙えるだろう。

ロードマイウェイ

3歳馬ロードマイウェイが5連勝で重賞初制覇(撮影:日刊ゲンダイ)

 2着トリオンフは、プラス18キロでも馬体は太く映らず、マイペースで逃げることができたのも好走の因とはいえ、1年4ヶ月ぶりでこれだけのパフォーマンスを見せたのは能力の高さに他ならない。このあと順調なら、これまたもうワンランク上の相手との戦いが楽しみとなる。

 3着ブレステイキングは、直線半ばで内に進路を取った鞍上の好判断もあったとはいえ、重賞級の能力があることを改めて示した形。あとは、この馬も順調に使えるかどうかだけだろう。

 4着ハッピーグリンは、ジックリと脚を溜めて運んだことで直線でなかなかの脚を使った形。案外だった前走は、距離が少し長かったのかもしれない。

 5着ゴーフォザサミットは、道中でロスなく運んだことで巧く脚が溜まった印象を受けたが、GIIIならまだまだどこかでチャンスがありそうだ。

 ギベオンは、無理にポジションを取りに行かなかったこともあったが、位置取りが悪く、直線でも身動きが取れなくなってしまったもの。ちょっとかわいそうな競馬で、今回は参考外の一戦だろう。

佐藤直文

筆者:


1963年、愛媛県生まれ。大学卒業後に入社し、当時(1馬)の看板評論家であった清水成駿に師事。坂路担当の調教班として馬の状態を自らの眼で確かめるとともに、独自の視点から発掘した穴馬を狙い撃つ予想スタイル。現、ラジオ日本、グリーンチャンネル解説者。

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