米ＧIを11勝した名牝の孫　プライムフェイズは「ステファノス似」

猛追凌いだアメリの初仔　プライムフェイズ

12/21(土) 阪神5R 2歳新馬 芝1800m外
プライムフェイズ　牡　馬体重：448kg
★★★★★　5点
騎手：北村友　厩舎：(栗) 藤原英
生産：ノーザンファーム
馬主：サンデーレーシング
父ディープインパクト
母アメリ（Distorted Humor）

スムーズに発馬を決めて２番手からの競馬。道中が中緩みする展開で少し行きたがったが、鞍上がなだめて運び直線へ。直線入口では少しフラついたが、エンジンが掛かってからのフットワークはなかなかのもの。最後は２着馬の猛追にあったものの、これを凌ぎ切った。

頭差凌いだプライムフェイズ(奥)が新馬戦をＶ（撮影：日刊ゲンダイ）

馬体診断

パドックでは気合乗り良く周回しており、仕上がりも良かった。それほど馬体重のあるタイプではないが、数字以上に大きく見せており、脚捌きの柔らかさからは瞬発力を感じさせる。全体的なシルエットからのイメージとしては、同じ厩舎のステファノス（富士Ｓ）を髣髴とさせる。

血統診断

祖母アゼリはアメリカの歴史的名牝で、ＢＣディスタフなどＧIを11勝。日本に輸入された際、お腹の中にいた本馬の母アメリは、デビュー時から注目されたが、中央のダート1400ｍで３勝を収めるにとどまった。本馬の叔父に同じディープ産駒でシルヴァンシャー（京都大賞典３着）、ロイカバード（京都新聞杯３着）がいる。重賞ではもう一押し、という傾向はあるが、中長距離で安定感のある走りをする血統でもある。

馬券の狙い目→現状では瞬間的な切れ味を生かせる展開・条件が理想。先行力があって小回りで直線の短いコースもＯＫ。