驚愕の10秒8は「まるでディープインパクト」 7馬身大勝キラーアビリティに★8つ!
同厩舎のGI馬クロノジェネシスに続け キラーアビリティ
8/28(日) 小倉2R 2歳未勝利 芝2000m
キラーアビリティ 牡 馬体重:466kg
★★★★★★★★ 8点
騎手:岩田望来 厩舎:(栗東)斉藤崇史
生産:ノーザンファーム
馬主:キャロットファーム
父:ディープインパクト
母:キラーグレイシス(Congaree)
デビューは、厩舎の先輩馬であるクロノジェネシスが制した宝塚記念当日の新馬戦。例年この新馬戦は多くの素質馬を輩出しているレース。そこで2番人気に推されたことからも素質はデビュー前から高く評価されていたことがわかる。今回は2000mへ距離を1F延長して臨んだこともあり、前半こそ行きたがる面を見せていたが、鞍上がなだめると折り合いはスムーズ。直線で大外を回って一気の脚で抜け出すと後続につけた着差は、7馬身差。2歳戦にしては前半ある程度ペースも流れたため、着差こそ派手についたが、従来の2歳コースレコードを1.7秒も更新する破格の時計で勝利した。さらに特筆すべきは、ラスト1F10秒8の瞬発力。これは、小倉芝2000mで史上初のラスト1F 10秒台を計時したこととなる。残り4Fから加速ラップを踏む中で、余力十分にラスト2F 11秒8-10秒8の急加速する流れを抜け出したキレ味は、父ディープを彷彿とさせるモノだった。
・馬体診断
パドックでは落ち着いた周回で、バランスの良い好馬体が目立つ。ディープインパクト産駒らしく、バネの利いたフットワークで素軽い動き。まだ幼い体つきだが、成長と共にパワーアップしてくれば、更に動けそうだ。
・血統診断
父ディープインパクトで、母キラーグレイシスは米GIハリウッドスターレットSの勝ち馬という良血。血統背景からも距離の融通は利きそうで、ルメール騎手が初戦で「スピードがあるしマイルが合いそう」と振り返っていたことからも守備範囲は広そうだ。
【将来性まとめ】→ 7馬身差のレコード勝ちに加え、ラスト1F 10秒8を計時した瞬発力は驚異的といえる。初戦こそ案外だったが、2戦目の内容からクラシック路線も意識できる、そんな強い勝ち方だった。
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