2馬身「決定的」ピクシーナイト また2着レシステンシアは「思いのほか弾けず」

佐藤直文 レース回顧
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伝説の始まりか 3歳馬ピクシーナイトがスプリント王を襲名

 今回で3年連続での出走となったモズスーパーフレアは、過去2回ともにテンの3ハロンを32秒8で逃げていたが、良発表でもクッション性があって時計がかかる馬場だった昨年などは失速も止むなしのラップだったと言える。対して今年は33秒3。競りかける馬がいなかったこともあるが、台風一過で急速に回復した馬場を考えると明らかに緩い流れで、差し追込勢の末脚を封じたと同時に、自身の直後で機を窺っていた僚馬の勝利へ大きなアシストとなった。

 そのピクシーナイト。この夏に、マイルの逃げ馬から短距離の差し馬へ大きな変貌を遂げていたが、内枠を引いた今回は出して行って好位のインに収まる形。無理なくベストポジションを取れたこと自体、距離も3度目での学習効果があったとも言えるが、直線を向いた時点での手応えも抜群で、前が開くやいなやスッと反応して抜け出す完勝だった。前述した僚馬のアシストがあったといえ、このレースにおける2着に2馬身の着差は決定的な能力の違いを示すものとも言えるだけに、年齢的にもこの先が非常に楽しみになった。

ピクシーナイト

3番人気の3歳馬ピクシーナイトが古馬相手に完勝劇

 2着レシステンシアは、勝ち馬を含めた前を見る形で運び、その前の組の手応えの良さもあってか、4コーナー手前から仕掛けられたが、思いのほか弾けなかった。この競馬であればもっとタイトな流れの方が良かったとも言えそうだが、早目に先頭に立つ前走のような競馬が理想なのかもしれない。

 3着シヴァージは、最内枠を利して道中は勝ち馬の直後のインに収まり、直線でもその勝ち馬が抜けた後を伸びてきたもの。テンのラップが緩かったこともあったが、こういう競馬ができたことは今後に繋がるはずだ。

 4着メイケイエールは、出負けして外へ行きたがり、途中から持って行かれ気味に進出する競馬だったが、それでここまで来るのだから能力自体は高い。あとは気持ちを制御できるようになるかだけだろう。

 5着モズスーパーフレアは、前述したように緩いペースだっかから掲示板に残ることができたとも言えるが、勝ち負けになるには32秒台で飛ばして後続にも脚を使わせる形が理想なのではないだろうか。

 ダノンスマッシュは、道中は2着馬をマークする形で運んだが、勝負どころで先に鞍上の手が動き、なおかつ差を広げられたように反応の悪さが目に付いた。これまでの休養がいずれも3ヶ月程度だったのに対し、5ヶ月ぶりの影響が出たとしか考えられない。

佐藤直文

筆者:


1963年、愛媛県生まれ。大学卒業後に入社し、当時(1馬)の看板評論家であった清水成駿に師事。坂路担当の調教班として馬の状態を自らの眼で確かめるとともに、独自の視点から発掘した穴馬を狙い撃つ予想スタイル。現、ラジオ日本、グリーンチャンネル解説者。

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