超スローペース! 平凡な前哨戦 本番でも期待できる馬は…

【佐藤直文 先週のレース回顧】
先週は3場でGI優先出走権が与えられるトライアルとステップレースが組まれた。本番でも期待できる馬は、はたして出現したのであろうか。

佐藤直文 レース回顧

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東京向きの長くいい脚で 【フローラステークス】

 東京日曜メインは、上位3着までにオークスの優先出走権が与えられるフローラステークス。現時点でオークス出走が確定できる賞金の馬は不在で、17頭が3枚の切符を争う一戦となった。

 末脚勝負型の有力馬が多かったせいもあるが、『最低でも3着』という騎手心理を考えれば止むを得ない流れで、前半1000m通過は62秒6という超スローペース。そんな中でシングウィズジョイは、枠なりに好位をロスなく運べたことが最大の勝因だった。決め手比べでは分の悪い相手もいたが、2番手から終い34秒3で上がられては、後続も成す術はない。過去、東京での2戦はともに6着と敗れていたが、長くいい脚を使えるタイプで、本来は東京向きの馬。前走同様、離して勝つことはできなかったが、持ち前の渋太さと勝負強さは、更に距離が延びるオークスで、より生きる可能性も十分ある。

 2着ディアマイダーリンも、直後の3番手でロスなく運んでいたが、勝ち馬も楽だった分、届かなかった。今回は内で巧く我慢できたが、折り合いに不安を残す馬でもあり、本番で距離が延びることがけっしてプラスとは言えないかもしれない。

 3着マキシマムドパリは、さすがに淋しく映ったマイナス18キロの馬体。それでこれだけ走ったのだから、能力は示したと言えるが、本番までにどこまで馬体を回復できるかが鍵となる。

佐藤直文

筆者:


1963年、愛媛県生まれ。大学卒業後に入社し、当時(1馬)の看板評論家であった清水成駿に師事。坂路担当の調教班として馬の状態を自らの眼で確かめるとともに、独自の視点から発掘した穴馬を狙い撃つ予想スタイル。現、ラジオ日本、グリーンチャンネル解説者。

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