【日本ダービー】皐月賞馬ジオグリフを逆転できる「鉄板2頭」とは
~過去10年の日本ダービーの傾向分析~
フルゲート割れした昨年とは全く様相が異なり、今年は重賞ウイナーでも除外対象になるほど、例年になく出走ボーダーラインの高い一戦となった。ここでは過去10年の傾向をもとに、今年の日本ダービーの注目馬について探っていく。
◇ステップ別成績
・皐月賞 〔7.8.5.66〕
・京都新聞杯〔2.1.1.19〕
・毎日杯 〔1.0.0.5〕
・青葉賞 〔0.1.3.19〕
◇皐月賞の着順別成績
・皐月賞1~5着〔6.7.3.28〕
・皐月賞6~9着〔1.1.2.17〕※
・皐月賞10着以下〔0.0.0.21〕
中心はやはりクラシック王道路線の皐月賞組。なかでも皐月賞で1~5着以内に好走していた馬が〔6.7.3.28〕と好走馬の大半を占める数字となっている。軸候補はこの組から選ぶのが最適といえそうだ。※ちなみに皐月賞6~9着以内から、ダービーで馬券になった4頭は【皐月賞5人気以内・皐月賞まで連対率100%】という条件を満たしていた。今年はその条件を満たす馬はおらず、素直に皐月賞の上位組を評価したい。
◇東京コース実績
過去10年のうち、東京コースで2勝以上を挙げた馬が馬券に絡まなかった年は2回のみ。やはり、“東京コース実績”は重要視すべき点といえる。前述したように軸候補として挙げられる今年の皐月賞1~5着馬のなかで、東京コースで2勝以上を挙げているのは、ダノンベルーガただ一頭。
ダノンベルーガ(美浦:堀厩舎)は、共に上がり3F最速をマークし、新馬戦~共同通信杯と東京コースで連勝。近年、“クラシックの登竜門”との呼び声高い共同通信杯だが、振り返れば昨年のダービーの1~3着馬3頭も共同通信杯を歩んできた馬が占める結果となった。過去10年でみても、共同通信杯で1~3着に好走し、皐月賞3番人気以内で1~6着に入線した馬であれば、ダービーで〔2.4.0.1〕と好走率は非常に高い。このデータにもダノンベルーガは合致する。その共同通信杯では、斤量差こそあったものの後の皐月賞馬ジオグリフを楽々と負かしており、パフォーマンスをフルに発揮できる東京なら逆転の可能性は十分ある。
そして広い東京コースへと替わるため、皐月賞で上がり3F最速をマークした馬も注意すべき存在。過去10年で皐月賞の上がり最速馬は〔4.0.0.7〕の成績だが、皐月賞で0.3秒以内であれば〔4.0.0.2〕と好成績を収めている。敗れた2頭も5着,4着と安定して走れており、大崩れは考えにくい。今年これらのデータに該当するドウデュース(栗東:友道厩舎)も見逃せない一頭といえる。(優馬データ班)
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