「開幕週No.1」ノッキングポイントに★7つ 良血馬がノーステッキで“加速ラップ”
東の一番星はチェッキーノの仔 ノッキングポイント
6/4 (土) 東京5R 2歳新馬 芝1600m
ノッキングポイント 牡 馬体重:464kg
★★★★★★★ 7点
騎手:C.ルメール 厩舎:(美浦)木村哲也
生産:ノーザンファーム
馬主:サンデーレーシング
父:モーリス
母:チェッキーノ(キングカメハメハ)
好スタートから好位の外目を確保し、折り合いもスムーズ。勝負所では肩ムチを2発ほど入れただけで、ほぼノーステッキのような形で3馬身差の快勝。ゴール手前では気を抜いたのか、左手前に替えるような仕草をみせるなど多少の若さは残るが、基本的には乗り手の指示に従順なタイプ。長い直線で追い出されてからも、シッカリとした脚取りで左右にブレる事なく駆けて、真直性にも優れており、初仔ではあるが非力さは全く感じられない。上がりはメンバー最速の33.2を計時。レースラップも上がり3F(11.4ー11.2ー11.1)と、11秒台前半で加速ラップを踏む流れを楽に突き抜けたように、母譲りの決め手の鋭さ際立つデビュー戦となった。
・馬体診断
デビュー戦の馬体重は464キロ。初仔だが、早生まれということもあり骨格はシッカリとしていて筋肉量も豊富。牧場と巧く連携し、丁寧に仕上げられた印象で、気性も真面目でハミ受けも良く操縦性はかなり高い。まだ成長途上でもあり、秋にはひと回り成長した姿を見ることができそうだ。
・血統診断
父はモーリス。母チェッキーノは、フローラS勝ち馬でオークスではシンハライトとクビ差の接戦を演じた。牝系を辿れば、母の全兄コディーノはデビューから新馬~札幌2歳S~東スポ杯2歳Sと3連勝し、朝日杯FS2着、皐月賞3着とGIでも活躍した実力馬。祖母のハッピーパスも重賞ウイナーで、桜花賞4着とこちらもクラシックで活躍したように、一族は早い時期からの活躍が目立つ。そこにスピードがあり成長力も期待できるモーリスとの配合で、今後どのような成長曲線を描いてくるのか要注目だ。
【将来性まとめ】→ スピードがあり操縦性の高さ・瞬発力といった点に優れ、欠点の少ないタイプ。ルメール騎手は「マイルがちょうど良い」と振り返っているが、母系や操縦性の高さも加味すれば距離は2000m位までは持ちそうな印象。血統的にも注目度が高く、今後の成長が楽しみな素材だ。
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