「次は重賞にチャレンジ！？」福永も高評価したプロトポロスに★６つ

期待のウォーフロント産駒　プロトポロス

６/12 (日) 中京５R ２歳新馬 芝1200m
プロトポロス　牡　馬体重：476kg
★★★★★★　６点
騎手：福永祐一　　厩舎：(栗東)西村真幸
生産：ノーザンファーム
馬主：キャロットファーム
父：ウォーフロント
母：キャヴァルドレ（サンデーブレーク）

　最内枠から好スタートを切ると、行く馬を行かせて好位の３,４番手を追走。直線で外へと持ち出されると追ってからの反応も良く、力強いフットワークで伸び３馬身半差の完勝。上がり３Ｆもメンバー最速の33秒８を計時。これは他馬よりコンマ９秒以上も速い上がりで、決定的な決め手の差を印象付けたのにも納得がいく数字だった。それでも抜け出してからは、見せムチに過敏に反応して左手前に戻したりと、集中して走り切ってはいなかった。良化途上の分、精神的にも肉体的にもまだまだ成長を期待できる好素材といえる。

世界を席巻するウォーフロント　その血を受け継ぐプロトポロスが初陣を飾る！

・馬体診断
　スピードに長けたタイプで、テンションが上がり過ぎないか心配していたが、パドックから二人曳きで落ち着いて歩けていた。返し馬の雰囲気も良好。３月初旬に入厩したほどで、仕上がりに関しては早いタイプ。馬体もまだゆとりのある造りで、ここから成長してくれば更にメリハリがついた馬体へと進化していきそう。初戦から馬の後ろで我慢させた経験は大きく、距離はある程度延びても対応できそう。体つきから多少胴のつまった感じもあり、1200～1600ｍがベターな印象だ。

・血統診断
　父は米国が誇る名種牡馬の一頭であるウォーフロント。その父の産駒からは、日本でも種牡馬としてお馴染みのザファクター、デクラレーションオブウォー、アメリカンペイトリオットといった活躍馬が生まれている。他にもＧＩ馬を多数輩出しており、まさに今世界を席巻しつつある名血だ。加えて、母キャヴァルドレも仏ＧIII勝ち馬でBＣジュヴェナイルＦターフ３着した実績馬。芝・ダートを問わず活躍を期待できそうな血統配合も魅力で、今後の活躍が楽しみ。

【将来性まとめ】→ 抜群のスピードセンスがあり、芝だけでなくダートでも活躍を期待できそうな血統背景も魅力。まだ奥がありそうな好素材で、「次は重賞にチャレンジしてもいいと思う」と福永騎手の評価も高かった。今後どのような路線を歩んでいくのか、その一挙手一投足に注目したい。