“注目の良血馬が鮮烈デビュー！”スワーヴリチャードの全妹バロッサヴァレーに★７つ【２歳馬チェック】

まだまだ進化する好素材！　バロッサヴァレー

９/25 (土) 中京５R ２歳新馬 芝2000m
バロッサヴァレー　牝　馬体重：452kg
★★★★★★★　７点
騎手：北村友一　　厩舎：(栗東)高野友和
生産：ノーザンファーム
馬主：シルクレーシング
父：ハーツクライ
母：ピラミマ（アンブライドルズソング）

　ゲートを出たなりで道中は後方よりの５番手から進めたが、逃げた馬が後続を引き離す形になり、馬群はかなり縦長な展開。道中ではまだハミを取らないところがあり、向正面では鞍上がステッキを入れるシーンも。しかし気合いをつけられると、３コーナー手前で２番手以降の集団がペースアップする流れにも難なく対応し進出。坂を上って２頭の一騎打ちに持ち込むと、最後は耳を立てながら余力十分にゴール板を駆け抜けてみせた。上がり３Ｆはメンバー最速となる34秒2をマーク。追い出してからもモタれることなく真直性にも優れており、体幹の強さはかなり。まだ伸びしろの大きい好素材で、次走以降も注目していきたい。

１番人気との一騎打ちをキッチリ制した良血バロッサヴァレー

・馬体診断
　馬体重は452キロ。まだ幼い体つきで成長途上だが、これから筋肉にメリハリがついてくれば更にパフォーマンスアップを期待できそうで伸びしろは十分。デビュー前の稽古では前向きさに欠くようなところもあり、気性的にスイッチのオンオフが難しいタイプ。精神面と肉体面のまとまりが今後のポイントとなりそうだ。

・血統診断
　父ハーツクライ×母ピラミマとのカップリング。全兄に大阪杯、ジャパンカップのＧＩ２勝を含め、重賞５勝をあげたスワーヴリチャードがいる良血馬。この牝系は兄姉馬９頭のうち６頭が中央で３勝以上をあげており、質の高い血筋。現２歳世代においても近親にあたるエマヌエーレ、クロスライセンスが勝ち上がっている。

【将来性まとめ】→ まだ心身共に成長の余地を残す段階ながら、トップスピードに入っての真直性やフットワークの良さはさすが良血馬といった走り。これからうまく成長曲線を描いていければ、大舞台での活躍も大いに期待できる器だ。